Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
彼女の愛は、甘くいて痛い。
この作品の原作は未読です。
ですが、キャストで香菜ちゃんとくのちゃんの名前を見て視聴を決めた作品です。
この物語の主人公は、、香菜ちゃん演じる高校1年生の松坂さとう…
彼女はこれまで誰も愛したことがありませんでした。
それは愛が何なのかを知らなかったから…
そんな彼女が初めて愛を実感できる存在に出会いました。
その相手は8歳の神戸しおちゃん…
二人が手にしたのは、二人の寄り添う甘く幸せな生活…
本気で愛する人を手に入れたら、二度と手放したくないと思うのはごく当たり前の気持ち…
その当たり前の気持ちに正直で居られる場所を作り…そして守るための物語が動いていきます。
柔らかいキャラデザ…零れんばかりの大きな瞳…
全ては登場するキャラの可愛さを構成する要素の一つ…
の筈なのですが、本作品では全く異なる一面にだって成り得ることを示唆しています。
結婚して普通に家庭を築いている人にとっては決して特別なことではありません。
ですが、高校1年生が1人で自分の城を守ろうとするなら話は別です。
きっと勉強と生活の両立…とか普通に考えそうですけど、本当に大変なのは世間の風当たりなのかもしれません。
高校1年生と8歳の少女の二人暮らし…
この城を守るための1stステップはしおちゃんの外出制限…
さとうにとって、しおちゃんはお姫様そのもの…
だからしおちゃん無くしてこの城は成り立たないから…
二人の生活を豊かにしようと思ったら、バイトの時間を増やすしか手段はありません。
その代償は、しおちゃんと過ごす時間を削ること…
さとうにとっては我慢の範疇なんだと思います。
自分の考えに基づいて行動しているのですから…
でもお城に一人取り残されたしおちゃんはどうでしょう…?
さとうがバイトを頑張れば頑張るほど、彼女のさとうと一緒にいたい気持ちがおざなりになるんです。
そんな状況でも円滑に廻っていくのが本当の家庭…
だけど本当の家庭を築くのに、二人は未だ幼過ぎ…
さとうが二人の城を築くために奔走していること、二人の生活を根底から覆す状況が迫ってきていました。
全く異なる一面が顔を覗かせるようになるのは、この頃からでしょうか…?
もともと片鱗はあったんだと思います。
彼女の思想と言動は、現代社会に…集団生活にマッチしていたかというと多分違うと思います。
でもさとうの芯は強く、決して流されないんです。
その結果さとうは何を招き入れるのか…?
さとうとしおちゃんの愛の顛末は…?
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。
オープニングテーマは、ナナヲアカリさんの「ワンルームシュガーライフ」
エンディングテーマは、ReoNaさんの「SWEET HURT」
オープニングの超絶早い歌詞をカラオケでスラスラ歌えたら一人前…と思っているのですが、私にはその自信は全くありません。
ReoNaさんは、「ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン」の神崎エルザ以来なので、実力は折り紙付き…
1クール12話の物語でした。
最終話での結末は…私個人的が望んでいた展開ではありませんでした。
でも、愛の行方については個人的に満足です。
だって一世一代の大勝負を目の当たりにしたんですから…
それにしても…声優さんってやっぱり凄い!