Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
【'19.3.24追記】「EXTRA STAGE視聴しました」あの頃、僕らの青春はゲームと共にあった…
3月20日に配信されたEXTRA STAGEの視聴したので追記します。
日高小春の衝撃的な発言で幕を閉じた1期は2018年の夏アニメで放送されました。
そして同時に日高の残した伏線を回収するために制作されたのがこのEXTRA STAGEの3話…
長いようで短い…短いようで長かった半年という期間を経てようやく世に放たれました。
私はNETFLIXで視聴しましたが、久々に加入しているメリットを刈り取れた感じがします。
このEXTRA STAGEで描かれているのは、春雄と日高と雌雄の決着+αです。
日高の春雄への思い…
これまでは春雄の背中越しにゲームをみていた彼女…
そしてそれを良しとしていた彼女はもうどこにもいません。
春雄の隣を並んで歩きたい…
その一心が彼女を強くした最大の原動力でした。
それは一人の人間として然り…プレイヤーとして然りです。
徹底して努力を積み重ねてきた彼女…
本当は1期ラストの衝撃的な発言がちっとも似合う女の子じゃありません。
優しさと思いやりを兼ね備えた可愛らしい女の子なんです。
他の人が放っておく存在なんかじゃありません。
それでも彼女の眼中に春雄以外が映ることはないんですけれど…
そんな彼女が全身全霊を懸けて挑む勝負…
見ている側も燃えないはずがありません。
日高の株がうなぎ登りに上昇していくのが感じられます。
実際、私も相当日高に入れ込みながら視聴していましたから…
でも二人の対決だけじゃバランスが保てなかったのもまた事実…
その意味でこのEXTRA STAGEが3話構成である必要があったんだと思います。
そう…これだけだと大野晶が全く出てこないんです。
確かに彼女は二人の勝負だけに関して言えば蚊帳の外だったのかもしれません。
でもそれは大野と日高のパワーバランスが崩れる理由にはならないと思うんです。
先述した+αが大野に関する物語です。
やっぱり全然喋らなくて…喋るのは食べているときの「もがー」くらい…
それでもあんなにもキュンキュンする展開が待っていただなんて…
この作品を大好きな方なら必見の3話だと思います。
それだけじゃありません。
今年の秋アニメで本編の2期の放送が決まったんです。
これは同時に春雄と日高の雌雄の決着が付かなかった事を意味する訳ですが、2期の前ではもう些細な事でしかないと思います。
原作は明日発売される10巻が最終巻…
がっぷりおつで組み合う展開と結末が私たちを待ってくれていると考えると、待ち遠しさ以外何もありません。
秋を楽しみにしています。
以下は1期本編視聴後に書いたレビューになります。
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この作品の原作は未読です。
ヒロインのキャラデザを一目見た時、「どこかで見たことがあるような…」と思ったら、「プピポ~!」にキャラデザが酷似していたんですね。
そして両者のキャラデザが酷似している理由…これは完走後にwikiをチラ見するまで知りませんでしたが、どちらの作者も一緒だったみたいです。
2018年夏アニメもたくさんのアニメを堪能させて貰いましたが、その中でもBEST10の上位にどこまで食い込むか…と思いながら視聴していたのがこの作品です。
もう懐かしい…を通り越したこの感情は何と言うのでしょうか?
私も1990年代の対戦型格闘ゲームに没頭した一人で、兎角「ストリートファイターII」には友達と一緒にかなりハマっていたので、目をキラキラ輝かせながら視聴した一人だったと思います。
この物語は、主人公である矢口春雄の小学生から高校生までの成長の記録が描かれています。
春雄は、小学生の頃からゲームセンターに通い詰める大のゲーム好き。
ある日、春雄はゲームセンターで学校のクラスメイトである大野晶に出会うのですが、ストⅡで対戦したところ惨敗を喫してしまうんです。
大好きなゲームで惨敗する…これほど悔しいことはありません。
でもそれは、春雄の中で大野晶の存在が「ただのクラスメイト」から「ライバル」に昇華した瞬間でもあったんです。
こうして春雄と大野昌の…そして中学で春雄のクラスメイトになる日高小春の物語が動いていきます。
物語を振り返る前に、忘れてはいけないのが本作品のアニメが放送されるまでの紆余曲折です。
私は、実際にプレイしたのはストⅡまでで、それ以降は自身の環境の変化によりゲームが遠い存在になってしまいました。
その程度の経験しかない私でも食い付いた作品なんです。
本作品で取り上げられているゲームを数多くプレイした方には喜びもひとしおだと思います。
原作はあっという間に人気作になったそうですが、これだけ実際のゲームを取り扱う作品ならではの難しさ…気配りや配慮が必要なのもまた事実です。
実は本作品のアニメ化が発表されたのは2013年の12月だったそうです。
でもそこから本作品特有のデリケートな問題の発覚~解決までに相当の時間を要したのだと思います。
実際に単行本の自主回収や、連載の無期限休止という状況にまで追い込まれてしまったのですから…
それでも、この作品は地の底から這い上がってきてくれました。
しかも、頓挫していたアニメ化プロジェクトも再始動するというオマケ付き…
加えて、公式HPには「ゲーム関連強力会社様」として一流企業を含めた総勢18社もの社名が記載されています。
これってこの作品を応援している事と同義だと思うんです。
逆にこれだけの見方が得られたからアニメ化が実現できんだと思いますし、それだけ原作の評価が高いという裏返しなのでしょう…
こうして満を持して世に輩出された作品なんです…
気合いが入っていない訳…ありませんよね。
物語は、小学生篇、中学生篇、そして高校生篇の3部作になっています。
小学生で春雄がライバルと認めた大野昌に出会い、中学になって日高小春と2人の女性に春雄は出会います。
どちらも「可愛い」という外見上の共通点はありますが、見た目と性格はまるで別人…
無口で何を考えているか分からない大野と、優しく気立てが良く健気な日高…
春雄と出会った人の中で日高ほど激変した人はそういないでしょう…
もともとは無趣味…それが春雄のゲームを後ろから見ているのが好きになり、実際に自分でプレイすることでゲームの楽しさを知りました。
あとは「好きこそものの上手なれ」が示す言葉通り、メキメキと実力を付けていくんですからビックリです。
でも、彼女を見ていれば、何故彼女がその道を選択したかが痛いくらいに伝わってくるんです。
ゲームは楽しむもの…
娯楽なんですから当然といえば当然です。
ですが、春雄らにとってのゲームは、ただ楽しいだけの存在から一線を画した様相を見せ始めるんです。
ゲームに賭けるしか方法が見つけられなかったんだから…
ただし、その顛末を知る事ができるのは2019年3月ですけどね。
昔、ゲームを楽しいと思ってプレイしたことのある方…
ラブコメ要素も含まれているので、苦手じゃない方…
どちらもクリアできる人なら必見の作品だと思います。
オープニングテーマは、sora tob sakanaさんの「New Stranger」
エンディングテーマは、やくしまるえつこさんの「放課後ディストラクション」
オープニングは曲自身も格好良いし、オープニングアニメとの相性も抜群です。
エンディングの優しい曲調もお気に入りです。
1クール全12話の物語でした。
彼と彼女の決着は12話には収まりませんでした。
先述しましたが、2019年の3月にROUND13~15のOVA発売およびNetflixでの配信が決定したそうです。
Netflixで配信されるのは嬉しい限りです。
最終決戦に対する個人的希望が無い訳ではありません。
ですが、まずは行方を見守らせて頂きたいと思います。