オキシドール大魔神 さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:途中で断念した
設定に凝りすぎだし、キャラの考え方も極端
なんかツッコミを極力減らしたいがために、認知がどうとかの設定が鬱陶しい印象。今作の設定なら、その辺のエアガンでもパレスの中では本物の拳銃となり得るし、コスチュームが変わるのも不自然ではない。肝である「悪人を改心させる」という点等に対して、ツッコミどころを極力減らした考えられた設定であるのは分かるが、もっと単純でよくないか。影時間ってものがあって、それに耐性というか適性というか、そういうのがある奴がタルタロスに挑んでシャドウから世界を守るとか、神に与えらえれた力でテレビの中に入れるようになって、テレビに入れられた人たちを救っていき、裏に潜む黒幕に迫っていくとか、そういう単純だからこそ感情移入や共感がしやすい設定でも十分だと思う。それらは難癖をつけようと思えばつけられなくもないだろうが、特別大きな粗があるわけでもないし。設定の説明が長いのはだるい。
それで、心の怪盗団が「正義」を自称しちゃうのもなんかなーと思う。自分は正直、明智の言う通りやってることは「私刑」だと思う。今回の主人公たちは、得た力で「悪人を改心させる」というベクトルに目覚め、それしかやらないからまだしも、現代の科学や法では説明できない、裁かれないのをいいことに、やりたい放題やってるわけで。んで結局その辺に折り合いをつけるわけでもなく、「自分達は正義」を貫くのはいかがなものかと。まあいろいろ考えた上で、それでも初志を貫徹するって事自体は悪くないことかもしれないけど……正義だ悪だとかのカテゴリに囚われるんじゃなくて、「改心させたいからそうしてるだけ」っていうスタンスじゃダメなの?と思ってしまった。ぶっちゃけ自己正当化にしか見えない。そういうところが気になってしまって、途中で断念してしまった。
しかも、結局中途半端に終わるし。