みかみ(みみかき) さんの感想・評価
3.2
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
なるほど。評価高い作品なのには納得。
さっき観終わった。
まあ、それなりに楽しめた。
商売ネタ…というか、交渉ネタが主にわかりやすい見せ場という感じ。
「相場の上がり下がり」というあたりは、物語としてわかりやすく提示することにはちょっと諦めている雰囲気を感じたけれども。まあ、ちょっと複雑だから、難しいよね。
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お金まわりの話を表現した話だと他にもいろいろなものがあるけど、これはかなり正攻法で表現を試みていて、そこらあたりは、すっげー偉いじゃん、とか思いました。
厨二的な世界観やらのツボをきちんと、高いクオリティで成し遂げようとしてるあたりについても、全般によくできてるなと思ったしね。この作品の評価が高いのは、よくわかります。
商売人の雰囲気を、「いやらしい金儲け主義者」的な感じで描かずに、「まっとうな商業活動」なる雰囲気をきちんと描けているあたりもとてもすばらしい。
日本のインターネット上には「嫌儲」やら「ステマ」やら、商業主義に対するひどくナイーブな嫌悪感を示している人たちが大量にいてわたしは、いつもうんざりするのですが…そういう人たちはたいていは非社会人なのだけれども、彼らに対する教育効果という面でもこういう作品がもっと流行ってくれれば嬉しいな、とも思う。
■「デレ」成分が多めのツンデレ
しかし、このいつの間にかコイバナ展開はなんなんだろうな…かわいいツンデレだとは思うが…。コイバナはいささか表現が大味すぎるきらいはあったけれども、まー、これはこれで、こういうもんだということで、ツッコむのも野暮なのでしょう。
あと、まあホロの、「面倒くさい女」っぽいところとかは、よかったといえばよかったです。
1:かわいい、と感じる気持ち半分。
2:あと、「ああ、ほんとにこういう面倒くさい人いるよねぇ…」と、いろいろな記憶が蘇ってきた…という気持ち半分…(笑)
一般的な「ツンデレ」表現よりも、かなり「デレ」成分が多いので、いつも観てる他のツンデレ描写よりも、妙にリアルな感触とかを感じた次第です。
■関連しそうな作品
*『魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」』
略称『まおゆう』すみのままれさんによるライトノベル。『狼と香辛料』が好きな人は、高い確率で気に入ると思います。中世ファンタジーRPG的な世界観のなかで、先物だとか、空売りだとかそういうタイプの投資テクがごりごりと登場します。狼と香辛料、だとその手の投資テクの表現が薄かったのが、こちらではかなりわかりやすく表現されており、メシウマ。
超オススメ。
*『株トレーダー瞬』Nintendo DS
ゲームとしては、そこまで面白くないですけど、空売りとか、先物とかの話を感覚的に理解しようと思うと、お話を読むよりもゲームとしてプレイするのが最もわかりやすいと思います。
*『C』アニメ
これは、あまりオススメではありません…が、投資とかの話を低年齢向けにわかりやすく表現しようとするための方法を極限まで追い詰めたら、謎のバトルアニメになった…という製作者たちの苦心の跡を感じることのできる一品。