鰺鱒 さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
いい雰囲気の呑み屋さんで過ごす時間のよう
アニメのみ。原作知らず。
楽しんだ。定期的に見返してしまう作品。
こんな集いに憧れる。
まるでいい感じの呑み屋の常連さん同士(基本全員一人呑み)のような集まり。
呑み歩いていた頃の自分と重ねてしまった。
また呑み歩きしようかと思ってしまう(そうはいかんが)
(「のぶ」と間違えているわけではありません。)
緊張しつつ暖簾をくぐり、結果気に入ってしまい通い詰め。
自分も常連と数えられる頃には、顔を合わせたら話し込むような繋がりができる。
でもその相手がどんな仕事をしているのかとか、場合によっては数年以上名前も知らないこともあり。
ぜんぜん交流しない常連さんももちろんいて、でもお互いにそんなことは気にせず呑みに通う。
そして、たまに「未来の常連さん」がふらっと暖簾をくぐって入ってくる。
そんな雰囲気を「異世界食堂」に見てしまった。
こういう繋がりができるお店って、だいたいそこの大将なりマスターが秀でた方だったりする。
そんなところも同じ。
この物語は、そんな場所に集ういろんな(あちらの世界の)客とバイトさんが暖簾をくぐるBefore Afterを中心に描いた群像劇。
ときおり酔っ払いの口論めいたものも起きる(←お気に入りのエピソード。ああいうの,度を超さなければ楽しいんだ)。
いろんな視点(表現手法も)から「異世界の食事」への思いや驚きを描いている。
徹頭徹尾暖かく、やさしい世界。
深く考え込まずに見ていられる作品と思う。
見ていて不可解に思った点を強いてあげるなら、「異世界食堂」が出来上がった経緯の説明回(ま、最終話です)。理解しなければならない情報、特に人間関係が少し過多だった、あるいは、説明があっさりしすぎていたかな、と。反芻すればおおよそ把握できる範疇にはあったけど、ちょっとしんどかったかな。
たまにひどい絵崩れする点も気にはなる。