tinzei さんの感想・評価
2.7
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 2.0
音楽 : 2.5
キャラ : 2.5
状態:観終わった
後半はダレる・・・・
黒澤監督『七人の侍』のリメイクアニメ、『七人の侍』作品名自体は知っているけど実際に見たことはない・・・・・・・
カンナ村では野伏せりと呼ばれる機械の侍に米や女を奪われ虐げられていた、村の巫女であるキララ達は野伏せりを倒すことのできる侍を雇うため旅に出る。
リメイクと言っても時代設定などはオリジナル、基本的には戦艦やMSのような敵ロボットなど近未来な技術が多いが、言葉遣いや戦い方は侍の時代に合わせている。ただ人体改造の技術がありながら銃は貴重品であったり、設定的には結構ガバガバ、原作の時代そのままでリメイクしてもよかったんでね?
ストーリーは前半後半に分かれる、前半は侍たちを集めカンナ村で野伏せり達を迎え撃つ、後半は天主となったウキョウを相手に戦う。
前半までのストーリーは原作である『七人の侍』とほとんど一緒、出会う侍の名前も原作通り、ただ虹雅渓のゴタゴタやウキョウの話、そしてキララやコマチなどはオリジナル、なので完全なリメイクというわけでもない。
原作に近い前半はともかく後半は見ていてダレる、決してストーリー的につまらないわけではない、ただ前半のような戦略性、小競り合い程度の細やかな戦闘シーンが無くなり、カンベエの単独行動からリキチ嫁の心変わり、カツシロウの変化など心情面の話が多くなり見ていて退屈になる。
声は微妙、子安さんや朴さんなどところどころに有名どこを使っているが、全体的に見ると知らない人ばかり、特にヘイハチとシチロージの人は本職ですらないので違和感を覚える。
一応、野伏せり(機械サムライ)のビジュアルはそれなりにカッコよく描かれている、ただ機体の説明などほとんど無く、~型などの名前も作中の会話で理解するしかない、あんだけビジュアルに気合入れたんならもうちょいピックアップして欲しかった。
全体的に見ても決してつまらないわけではない、ただ原作が世界的名作なため過度な期待をしてしまう・・・いや普通に考えてみれば原作通りの戦国時代でアニメ化した方が絶対流行っただろ、時代も原作通りなら知名度も上がっただろうし、まあ権利上問題があったならしょうがないけど・・・・・