シャベール大佐 さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
試合の作画が素晴らしい美少女バドミントンアニメ
高校女子バドミントンを題材にしたスポ根アニメ。全13話。
名選手だった母親に子供のころから英才教育を受けてきた小柄な天才少女・羽咲綾乃と、ストイックな努力家で長身パワータイプの荒垣なぎさという、同じ高校に通う2人のライバルを中心に、バドミントンに関わる人たちの姿を描いています。
内容は、最初はかなり重苦しい感じでしたが、観続けているとやや真面目な青春物くらいな印象。綾乃となぎさの関係以外にも、他の部員の試合、部内の人間関係、ライバル校の選手やコーチ、綾乃の親子関係など、かなり手を広げて描いていて、中にはそれなりに面白い場面もありました。試合についても、とにかく作画が凄いので見応えがありますし、選手の執念や見守る人たちの緊張感なども伝わってきます。
ただ、個々の場面単位で長所があっても、それがややブツ切りというか、全体に上手に溶け込んでいない感じで、作品として大きな一つの流れにはなっていなかったように思いました。綾乃となぎさの対決を完全に物語の中心に据えるか、あるいは逆に群像劇っぽくするならば、全体を俯瞰的に観れるキャラを主人公したほうが、物語としてのおさまりは良かったかもしれません。
音楽は、OP、EDとも、爽やかで勢いのある、スポーツアニメらしい良曲でした。声は、なぎさ役の島袋美由利は同時期に放送していた音楽少女のシュープ役の人ですね。かなり雰囲気の違う演技で気がつきませんでした。
最後まで観終わって、つまらなくはなかったですが、いまいち物語に入り込めなかったです。いろいろやりすぎて、何をいちばん見せたいのかが、やや不鮮明だったように思います。