岬ヶ丘 さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
爽やかさ100%のスポーツものではないが、
アニメのスポーツものに何を求めるのかという話になるが、この作品は弱小ヒロインの成長譚でもないし、爽やかさ純度100%のただ明るく楽しい物語でもない。ただ個人的にこの作品のドラマ的な生っぽさやリアル路線の映像手法、毎話の光る演出などは興味深かった。
母との関係によるヒロインの心理面に不安定さがあり、ヒロインへの共感はあまりできないかもしれない。後半はヒロインがヒール役に見えることも。とはいえ最終話で羽咲なりの心理的な成長や仲間の大切さなどは描かれていたので、全体を通せばこれはこれでまとまっていると思う。監督はヒロインなりの成長過程を、回り道をしながらも描いたのではないか。またメインキャラだけでなく、他の部員などのキャラクターまでしっかりと触れており、物語に厚みが出ていた。ちなみに荒垣役の島袋さんは今クール大ブレイクだが、今後の活躍に期待。
全体的に万人受けの爽やかなスポーツものではないが、独特の青春感やリアルな試合描写など、見所はある。これまで例のないバドミントンを題材にしたという点でも意欲作という評価をしたい。
視聴日 18/10/1