退会済のユーザー さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ギャップand
この作品は直木賞作家の桜庭一樹さんが原作ということもあって本格的な推理モノを予想していました。しかし、視聴してみる推理モノの要素はもちろんあるのですが、どこか おとぎ話を観ているような気分になりました。
この作品に対して本格的な推理モノを期待してみてしまうと、ちょっと裏切られたような気分になってしまうと思います。
本格的な推理モノというには、トリックがチョット陳腐すぎる感じがしてしまいました。一体犯人は誰なのか、どういったトリックなのか、奇想天外な展開等のワクワクする状況はあまりなかったです。
しかし、見方を変えておとぎ話やファンタジー的な作品と思いみると評価も変わってくると思います。
登場人物の背景、物語の時代背景も良く描かれていて、物語の中に入り込めましたし、最期まで観て良い物語だったなと思えてほっこり出来ました。
そして、やっぱり語らずにはいられないのがヴィクトリカですね。
見た目は幼い少女ではあるが、喋り口調は大人びていて冷静沈着な面がある。
そのギャップも良いのですが、見た目通りのわがままで、ちょっと怖がりで、ヤキモチを焼くような面も良いです。このような少女らしい面は大人びて見えるところのギャップもあり尚よく見えるのだと思います。
ヴィクトリカ役の悠木碧さんの声も見事にマッチしています。これもまたヴィクトリカを可愛く魅せていると思います。
何はともあれ、ヴィクトリカが可愛らしく思える方でしたら、この作品は十分に楽しめるモノに仕上がっていると思います。
この作品は本格的な推理小説とは違いますので、その辺はあしからず・・・。