まにわに さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
血中血
{netabare}物足りない、という感想。
内臓を覗くような、もっとエグイ描写があってもよかったくらい。
それか本体の人間を描いて、世界観を広げるか全うさせるか…だが…
もしも、この体内が誰のものか作中に当人が描かれているとしたら?
8話において、白血球は人がするような観測者として、赤血球を追跡しながらも直接手助けすることがなかった。血管の中で流血とか、赤血球が驚いた時に中に赤血球がいる等のメタ的な表現が匂わすのは、この話中で最もメタ的な登場人物が白血球なのではということ。
実はこの作品は、体内の設定という劇で、白血球役のお兄さんの体内を描いた劇中劇ならぬ人中人の話なのではないか?
根拠としては、白血球が全話に登場していること。7話で、がん細胞に止めを刺す時の間に深みが出ること。
11話ではあからさまに発症していて、白血球が画面から消えてから輸液されていること。
ところが12話では、そんな様子がまったく見られなくなるのだが。
12話と最終話の間で、症状にちぐはぐなところが見受けられるので、
12話が白血球役の体内劇の本番で、最終話からか本体が大量出血に気づかされた後からが体内の話なのではないか。
…というようなことを考えながら見た8話以降は、一見どうってことないような話でもスリリングに見れた。
話自体も、6話の脱核、体感の描写が多い11話、シリアスからほのぼのの緩急がはまっていた最終話はよかった。{/netabare}