叢雲 さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
きのこと虚淵のタッグが生んだ名作
原作ゲームを含むFateの原点とも呼べる作品「Fate/stay night」に繋がる本作。ゼロと言うくらいだからこちらを先に見た方が時系列的に分かりやすいという声を聞くが、それはあくまでFateシリーズの基礎知識があって初めて言えることであって、何も知らないのであれば自分は真っ先にDEEN版stay nightもしくはufotable版Unlimited Blade Worksを見てからこちらを視聴することをお勧めする。
内容に関してだが、こちらはサーヴァント同士の戦いよりもマスターである魔術師の戦略的な戦い、そしてマスターとそのサーヴァントの交流(某主人公を除き)がメイン。ただし物語終盤は回想による鬱展開がメインとなる。
どの陣営にも魅力があり、型月特有の「何処かがとてつもなくおかしい」人格がどのマスターにも現れていて、人間味の薄さの代わりに各キャラに特有の個性があり全体を通して飽きない展開を楽しむことが出来る。
奈須の作り出したFateを虚淵が最高の形で消化させた作品を、美麗な音楽と緻密すぎる作画でバックアップした本作。是非staynightを視聴した後で見て頂きたい。泣ける。