ガムンダ さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
ストーリー自体も90’S王道だったりする
90年代を舞台にしたゲーム好き高校生のお話。
「「ゲームセンターあらし」を美(?)少女にしたやつね」
みたいにたか括ってましたがさに非ず。
実は王道ラブコメだったりします。
舞台は「それ町」と同じ東京下町、多摩川河口近辺と想像します。
主人公ハルオはゲームだけがとりえの男子ですが、実は中身イケメン。
そんなハルオの前に現れた謎の天才ゲーマーお嬢様アキラとライバル関係からお互い不器用な恋愛関係にほのぼのしますが、ここにハルオの気を引くためにゲームを始めるこれまた天才肌のコハルが登場してなんとも甘酸っぱい展開へ。
つまりこの作品のなつゲーは小道具に過ぎません。
3人のキャラがとても良くてラブコメ好きの私は充分楽しめました。
12話で終了ですがつづきがありそうです。
ただ、物語のさじ加減はもう少しなんつーかその、前半の感じを最後まで続けて欲しかったです。
結局ピークは{netabare}空港{/netabare}だったのは多くの人も同意見じゃないでしょうか。
それと数々の懐ゲーや家庭用ゲーム機が実名登場し、「インド人を右に」とかお決まり懐ゲーネタをちょいちょい挟みますが90's感が余り出てなく、タイムトリップ感、フラッシュバック感があまり無かったのも残念です。
例えば音楽なんかもう少しゲーム音楽をフンダンに使ってはどうだっただろう。
日本ではあまり定着しなかったプログレッシブロック、シンフォニックロックはこの時代ゲーム音楽として発展し、限られた和音コンピュータ音源で数々の名曲を生み出したゲーム文化の裏の側面があります。
えつこさんのEDはかなり好きですが、「当時感」はあまり出てませんでした。
以下蛇足ですが、
ハルオがつぶれたゲーセンを観て「もう少し待てば格ゲー大ブームが来るのに」と言ってましたが、実はゲーセンのブームは70~80年代です。
以降は家庭用ハードの発展、インターネットの普及でゲーセンに行く必要が無くなり、プリクラUFOキャッチャーなどの登場によりアングラ、不良の溜まり場だったゲーセンが普通の娯楽施設になって行きます。
つまりハルオのこの時代はゲーセン文化の落陽期に当たります。