「京都寺町三条のホームズ(TVアニメ動画)」

総合得点
62.8
感想・評価
203
棚に入れた
737
ランキング
4699
★★★★☆ 3.1 (203)
物語
2.9
作画
3.0
声優
3.3
音楽
3.1
キャラ
3.0

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ネタバレ

ダレイオス さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0
物語 : 1.0 作画 : 1.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

無制限

主人公は骨董品店でアルバイトで働く女子高校生で
そこの鑑定士見習いとして働く男性との物語となっています。
タイトルに「ホームズ」が付いているからか
骨董品店にやってくる客に対してホームズの異名を持つ鑑定士見習いの男性が
骨董品や客の風貌から色々な推理をして
真相を突きとめるものとなっていて探偵ものか?と思える開始

ただし推理ものとしては整合性はいきなり怪しいもので
主人公と鑑定士見習いとの出会いの話で
鑑定士見習いの男性が主人公がなぜ京都に引っ越してきたのかがわかったのは
推理ではなくて、本当にただの勘でテキトーに言ったら当たりました的なもので
どうも推理ではないのは気になりました。
他の推理でも女子高校生が骨董品店で売れるようなものを持っているはずがないとかも
気持ちはわかるけど推理としては弱く推理ものとしては浅いな・・・と思える。
主人公の名前が「葵」だから「葵」という地名が付く場所が多い付近に
住んでいると場所がわかるという主張も無理があるかなと思いました。
その因果関係がわかりませんでした。
「葵」さんだったら、そこに住みたくなるという主張は無理がある。
せめて主人公がずっと京都に産まれてずっと住んでいるのであれば
両親がそこから付けたとわかるけど
主人公て引っ越してますよね。その時点で推理は破綻しているし
そもそも「葵」さんて全国にいっぱいいますもんね。
とても女性に多い名前でこれだと京都に産まれてずっと住んでいるのであっても「葵」てだけでは
推理するのは無理でないでしょうか?
これが珍しい名前でそこから推理したのであれば「そっか・・・」と思えたのかもしれないが
これだとね・・・・・・。
など普通に視聴していて、推理ではないと小学生でもすぐにわかりそうなもので
「推理ものとして破綻している」ものでした。そればっかりなんですね。
制作者側のうっかりミスではなくて全部その傾向にあります。

他にも本来は骨董品店なのにその店に怪文書が届いたと相談する人が来たりするのだけど
それは警察に行くべきでは?と思えるなど
骨董品店なのになんで刑事みたいなことをしているのかな?と
そうなった説得力がないのも気になった。
他の作品でも刑事じゃなくても、刑事みたいなことをしている
作品はありますけど一応そうなった経緯は描かれてますよね?
事件現場に偶然いました的な・・・
だから骨董品店が偶然、介入しなきゃいけない展開作りがないのが駄目でした。
そういうのがないので、うーんと思ってしまう。

この事件の真相も原作者は女性だとよくわかる、女性のネチネチした関係が描かれていて
推理自体はこれ自体は意味はわかりますし
辻褄もある程度は合ってはいたのですが、同じような怪文書が2つあるのだけど
鑑定士見習いの男性はこの2つは怪文書としてのクオリティーが違うと推理して
そこから答えを導きだそうとしていたけど
誰でもすぐにわかるような点を指摘して
そこから事件の真相が判明するもので、ナルホドそういうことだったのか・・・
的な主人公側の頭の良さを表現出来ていなかったのは気になりました。
もし、それが偽造硬貨ばりの微妙な差の違いを見抜いてどこが違うのかを見抜いて
その部分を指摘したものなら
わかるのですが、ニュアンスから普通の人が見て
クオリティーが違うとわかるみたいなのであれば、別に驚きでもなんでもないですよね。

しかも作画が悪いのからか、そのせいで
怪文書としてのクオリティーが違うと推理して
そこから答えを導きだそうとしていたけど
どこが違うのか、作画からはわからなかったので説得力がありませんでした。
作画だとクオリティーは同じに見える。
これ以外の話でも作画が悪くて証拠がわからないケースが多く
これじゃ・・・と思った。

基本的にこのまんま行きましたね。
推理やトリックは小学生でも考えつくような推理で
真相が判明することが多いしのでそれで事件の幕が下りるとなると
まあね。そういうことだったのか・・・的な満足感が出ないのもキツかったな
それでみんな驚いていたけど、驚くことなのかな?とは思う。
小学生でもわかることを、大袈裟に演出されてもギャグにしか見えないです。
さらに探偵ものの醍醐味はどういう事件で、どいうことで揉めていて
事件が解決して良かった的な楽しみだとは思うのですが
しかしながら、それ自体も、最初のころは女性原作者特有のネチネチさぐらいでしたけど
途中からは登場人物は小学生なのかな?のレベルの話で揉めていることが多かったのが駄目でした。

例えば「なんでも鑑定団」みたいなテレビ番組の収録で鑑定士(鑑定士見習いの男性でない人)が贋作だと
鑑定した結果を大の大人が子供みたいに嘘だと駄々をこねていただけの
ストーリーをやられても、申し訳ないがこの人「子供なの?」としか思えないので
苦しかったな、そして最後に鑑定士が贋作を本物とは言えない、それをやると曲がって
伝わってしまい歴史さえも歪むから駄目だといって、みんなから感動のまなざしをされるのだけど
ここは小学校じゃないよね?的な当たり前な道徳の展開になるのでみていて
これ大人が登場人物の推理ものじゃないよと思った。この事件のトリック自体も上で書いた
小学生でももっとマシなレベルのトリックだけでなく
とても回りくどいトリックで、そんなことをする意味がまったくわからないなどが加わり酷く
さらに鑑定士としての技量を確かめる方法も
私が最初に書いた「推理ものとして破綻している」上位バージョンで
小学生でもおかしいとわかる方法で
いろんな意味で酷かったです。もしかしてギャグアニメ?と本気で思った。

こんなことばかりなので後半は、殆ど内容は頭に入ってきませんでした。
なぜ一般人の主人公側が証拠集めで警察みたいにコンビニで個人情報の聞き込みが出来るのかなど
主人公側の職業の設定を考えた作りじゃないなど、聞いていて眠くなりました。
終盤は主人公側は明らかな刑事事件まで依頼されてましたね。
流石に警察に行くべきだな・・・と思った。
何かもう頭には内容は入ってこないのだけど・・・(すいません。)
鑑定士見習いの男性はチョット話を聞いただけで神様みたいに全てお見通しで、何でわかったんだろう的な
部分までわかっていて全ての真相を見抜いていたのは凄かったな
彼はもう超能力者としか思えませんでした。
ストーリー展開も事件の関係者は大の大人だけど中身は小学生ぐらいな人格の持ち主でしかないので
茶番と表現するのももったいないぐらいの内容になってました。
制作した人は反省してほしいな・・・

良かったことは1話のストーリー展開は丁寧でした。
主人公と相方の男性との出会いから始まり、主人公がなぜここでアルバイトを
することになったのかが詳細に語られていて
わかりやすくてストーリーに入っていきやすかったです。
設定も高校生らしい金銭問題でアルバイトするというものも
チョイスとしては良かったと思う。
これについては疑問に思う方がいるかもしれませんが
お金がない人からすれば、その額でも用意するのは大変なんですよね。
ある人にはわかりにくいとは思いますが・・・
なので私はおかしいとは思いませんでした。
主人公が骨董品を勝手に持ち出して売ろうとしたことについても
ちゃんと反省するストーリー作りは出来ていたので悪くはりませんでした。
あと主人公に昔の彼氏がいるという設定はいかにも原作者は女性らしいなと思いました。

しかしながら1話だけかな、この設定の処理は酷い。
原作者が女性だから覚悟はしていたけど
安い三角関係やドロドロした展開になりその中で描かれる
かつての昔の彼氏や親友の態度のえげつなさも凄かったですね。
女性向けドロドロと考えても酷い。
主人公に謝らなきゃいけない展開になるのだけど
確かに親友達は主人公に謝ってはいましたが、あの馬鹿にした謝り方の態度はないだろうと思いました。
みてない人には何を言っているのかはわからないでしょうが人としてどうなのかな?と思える。
非道徳な態度のシーンがあったりで
一歩譲って安い三角関係やドロドロぐらいなら好みの問題でしょうか
この終結や態度はないだろうと思いました。
出てくるキャラも、イケメンだとか学歴だとか上辺しか相手のことを
見ていないキャラも多く程度が知れているのも駄目でしたね。
人間を浅い部分でしか見れてないので好感は持てません。
そりゃ見た目、地位などは重要なのはわかりますので
本音としてはそういうのは当然だとは思うのですが
人様の前で、その考えを堂々と話すのは引きますね。
もうチョットオブラートに主張出来ないのかなと思った。

鑑定士見習いの男性もいい人なのはわかるけど性格が安定していなくて
二重人格にしか見えない時があるのが苦手でした。
とても同一人物に見えないです。
ライバルのキャラも贋作師という設定はいいにしてもなんで僧侶になったのか
わからなくて気持ちの伝わらないキャラで駄目でした。
性格自体も、ただの嫌な奴でしかないのも駄目でしたね。
悪役でも魅力的に見える部分が欲しかったですね。
そもそもホームズのライバルが僧侶て・・・
この2人は子供みたいな言い合いをしていたシーンがあり
とても大人同士とは見えずに、いいライバル関係の描写もまったく出来ていなかったですね。

作画もこういったアニメにありがちなとてもクオリティーの低いもので
作画の質に関してはあまり安定しておらずバラツキが多かったです。
特に終盤は乱れてました。
主人公の顔の感じがよく変わるな・・・とは思いました。
鑑定士見習いの男性はイケメン設定なはずだけど、主人公よりも安定しておらず
基本的には乱れてましたね。せっかくのイケメン設定なのにね。
推理の答えになるものも作画が悪いせいで
わからなくなることもあったのも不満でした。
背景の作画だけはまずまずでした。

声優さんについては主人公と鑑定士見習いの男性役の方は演技は大変上手くて
声質も合っていてバッチリでした。
このアニメにはもったいないぐらいです。
ただゲストキャラの声優さんはどうも上手くはなかったですね。
しかしながら作品の出来に比べると些細なことなので
そこまでは気にならないと思います。

まとめると、最初から酷いが中には当たり前な指摘ではあるが推理ものとしては
体制は維持していたものの段々それもなくなり酷くなっていったかな
途中からはただの主観で決めつけたり最後は超能力だし
もう推理ものではなかったです。
何でもアリの無制限でした。どんなジャンルでもルールなしの無制限じゃ
面白くないと思うのでルールがないのは駄目でした。
なので探偵ものお約束の変な部分と納得するには無理がある。
キャラも鑑定士見習いの男性がみんなから崇められる理由がわかりませんでしたし
大の大人なのに中身は子供やありえない主人公のかつての友人
などのキャラで進めるストーリー本筋自体もキツかったな
突っ込み出したらキリがない作品で
推理、トリック、ストーリー本筋、キャラ、作画どれをとっても人にはお勧め出来ないですね。
ギャグアニメとして作られたものではないのにギャグアニメでしかみえないことが多いのが特徴でした。
天然で酷いことになってるので評価は出来ないですが・・・
一応いい話風に進めて、やりたいことはわかる部分もあるのだけど
作り手の力不足もあってそれも叶わずでした。

投稿 : 2018/09/27
閲覧 : 243
サンキュー:

9

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