岬ヶ丘 さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
マニアックなところを攻めたなあ
作品の第一印象は、競走馬を擬人化するあたり、マニアックな作品だなというもの。
個人的には競馬や〇〇賞などのタイトルもわからない素人なので、序盤からあまりついていけなかった。そこでこれは馬のコスプレをした女の子が一生懸命走る陸上物語だと勝手に改変。たとえ競馬の知識はなくても女の子が懸命に走る姿にはやはり感動や興奮があったし、そういう視点でも楽しめた。ヒロインもまっすぐで好感の持てる性格なので応援したくなる。スズカとの関係性の変化もよく描かれていた。素人が見ても楽しめる内容ではあった。
一応競馬の勉強もしてスズカの「沈黙の日曜日」の出来事を知り、競走馬のバックグラウンドを知っていると、より違った見方もできるんだろうなとも感じた。IFの世界の物語なのでファンの願望が詰まった作品なのかと思う。競馬に詳しい人と一緒に見ると、色々と知識も増えてより作品を楽しめるのかな。
気になった点としては2点。一点目はこの手のアニメにはよくあることだが、登場キャラが多すぎる。ヒロインのチームでさえ大所帯なのに、その他にも大勢いてさすがに処理できない。
二点目は「人馬一体」をどう捉えるのかという問題。この作品では人間と馬が一緒になって走ることはない。人間がトレーナーとしてサポートはするが、最終的にはウマ娘に勝敗のほぼ全てが懸かっている。馬と人間が一体となってというのが競馬の醍醐味と聞いたことがあるが、その部分を競馬ファンはどう受け止めたのだろうか。気になるところ。
視聴日 18/9/25