u-i さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
独特の設定にド直球な王道展開
不思議な力を持つ主人公が仲間(?)と共に敵に立ち向かう、という王道展開のアニメです。
演出部分でも恐らく意図的にやっているのでしょう、作品全体に懐かしい雰囲気を漂っていました。古臭いというと悪く聞こえるかもしれませんが、逆にそこが良いと思える人も多いでしょう。
個人的には王道展開とも相まって、アニメ好きにはオススメしやすい良作品だと思いました。
展開が王道な一方で、それを支える世界観設定やそこから引き出されるテーマなどは、独特なものがあるように感じました。斬新というほどではないものの、癖のようなものがあり、それがまたこの作品を単純な王道物で終わらせない点なのかなと思います。
ストーリーも序盤から中盤にかけて提示される謎が多く飽きさせず、ラストでも比較的綺麗に終わっており、話自体は終始安定した作品という印象です。
一話で嫌いとならなければオススメできる作品です。
一方で良作品だけに物足りないと感じた部分、少し残念な点もありました。こちらはネタバレ無しでは書けないので下記にまとめます。
{netabare}
個人的に残念だと思ったのは具体的な部分は二つです。
1:キャラの掘り下げが足りないところ。
特にグランドパラディンはほとんどが回想だけで終わってしまっており、物足りなさを感じました。
主人公サイドではない人物が7人もいれば1クールでまとめるのは難しい、というのもあるとは思います。しかし、ならば「なぜもっと人数を絞らなかったのだろう」とも思ってしまいます。
特に根津屋などはキャラは立っていたものの、作中での扱いはかなり雑だったので、彼を見ていると余計そのように感じました。
2:ラストバトルの流れ。
正直、竜造寺との戦いと丸被りな印象でした。
確かに主人公の心情の変化などの違いはありましたが、龍と竜造寺の方はスタンスが違うわけでもなありませんでしたし(同じ存在だったので当たり前ですが)、また改心していなかったことで、じゃあ「竜造寺との戦いのラストは一体なんだったの?」となってしまいました。
{/netabare}