眠夢 さんの感想・評価
2.2
物語 : 1.5
作画 : 3.0
声優 : 4.5
音楽 : 1.0
キャラ : 1.0
状態:観終わった
あの花を彷彿とさせるけど……
あの花に似てるなぁとはじめ見て思った。
メインヒロインは白髪の「アサヒ」という名前。
そのアサヒがゲーム中にゲームオーバーになった瞬間たまたま急性の病気か何かでなくなってしまう。
六人でやっていたギルド「スバル」の仲間たちはゲームオーバーになる原因を作った「ハルト」を責めた。
お前があんなヘマをするから……と。
その結果チームは解散。散り散りになった。
それから六年。
再びゲームにログインしたハルト。
そこで、死んだはずの幼馴染、アサヒが宝箱の中で見つけた。
というのが、はじめのあらすじ。
第一話はかなり重めで、これはっと思ったものだ。
けれど、見ているうちに、ん? ん?
となってくる。
宝箱の中で幼馴染がいると言う時点でハテナしか浮かばない。
ハルトはなんだかんだ言いつつ幼馴染と共に行動する。
アサヒの言葉に、ことあるごとに六年の月日が経っている。とはじめのうちは言っていたハルト。
けれど、徐々にハルトの中で覚悟が決まってきたのか、アサヒの事をどうにかしたいと思うようになった。
ところどころ、会話するシーンがあるんだけれども、その都度私が思う事は、小学生と高校生が話しててイライラしないんだろうか。という事だった。
私自身、ちょっとアサヒの言動にはイライラした。
普通小学生の頭の中と、高校生の頭の中というのは考える優先順位、行動順位が違ったりする。
それを思うと、よく話しているし、なんなら小学生がメインヒロインだ。
……。
で、過去のシーンが~追憶~みたいに急に変わるわけだけれども、そのつっこみは置いて置いて、その中で語られる主人公たちの喋り方と、高校生になった今の主人公たちの喋り方言動がちっとも変っていないように感じたのは、私の感性が貧弱なせいだろうか。
こういう作品を作ったからには、先にアニメ化されたあの花と比べられるのは覚悟しているだろうし、確か昔の私はあの花微妙だったなーとか言っていたはずなので、あの花擁護派という訳でもない。
でも、チーム内で色恋沙汰があってその片づけ方が適当だったのはいけない。
ヒロインに思いを寄せる主人公のライバル役、「タカノリ」ハンドルネームが本名って恥ずかしいなぁーと思いつつもチームの頭脳役なのだ。流石小学生の頃に始めたゲームなだけある。
さて、彼はもちろんフラれるわけだ。
噛ませ犬であり、チートな主人公を際立たせるための舞台装置に過ぎないわけだ。
(ハルトとアサヒはなんだかんだ思いは同じだったことに気が付く訳だけれど、それから先どうするのかというのは全く一切描かれないままだった)
で、色々なことがあって、昔から彼を好きという「ノゾミ」が闇落ち(その理由はアニメを見て。)して出てくる。
驚くことに、小学生のころから好きだったというのだ。
しかも現在モデルをしているらしい。
根深過ぎん?愛重過ぎん?
と思う訳だが、どうだろう。チームメンバーみんな小学生のころから好きだったとか言っているから、普通なん?
結局、タカノリはノゾミに最終回では乗り換える感じが描かれているのが、なんだかなぁー
色恋を抜いて話しても、ゲームの力が現実で使えるように覚醒する!
とか言っていたくせに、いざ覚醒するとゲーム内で無双し、現実でそれが使えるのかどうか全く分からない始末。分かる前に最終回。
黒幕的存在が出て来たけど、結局正体不明のまま終わり。途中で出てきた組織の人間も、あれは四天王の中で最弱。的な倒され方だったし。
黒幕的存在はおそらくOPにでかでかと出てきているやつだと思うんだけれども、何なんだろうか……この何がしたかったのか感。
きっとね、バトル要素が強かったのがいけなかったのだと思う。
陰謀的な話+幼馴染との恋+好きな相手を取り合うライバル要素+バトル+ご都合主義+鈍感主人公
どれか一つに絞って深く話を広げていけばもう少しいい内容が出来たんではないかと思う。
ネトゲ要素が強いんなら、もうすこしゲーム要素を強くしつつもきちんと人間関係に触れていくなり。
ゲーム内で陰謀があるならそれこそSAOのような作品があるんだから、あの花の劣化版パクリだと言われるくらいなら、良作からもっと取り込もうぜ!
ホントに、話を広げ過ぎて畳みきれてない。時間の尺が足りてない。設定が練り切れてない。
アニメの枠が増えてきて大量生産しないといけないんなら、枠を減らしてもいいから良作を数多く生み出したと感じる。2007年から14年くらいまでクオリティーを戻してほしい。
なろう系がこれからどんどん出てきて薄い作品が増えてくるだろうからこそ、切に願う。