試しに作ってみた さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
好きになった人の死についてどう考えるか。
死について考えさせられた作品でした。
結論からいうと、よかったと思います。
結末はすごく悲しいものだったけれど、爽やかで気持ちのいい終わり方でした。
このお話の一番のテーマは、
「もうすぐ死ぬとわかっている相手と付き合うこと(一緒に過ごすこと)」だと思います。
男の子(僕)も女の子も「死」について、そして、「二人の関係」について深く考えていて、それが、最後の共病日記に細かく書かれています。
「恋人でも、友達でもない存在」として、二人は仲良しになるのですが、結局は「恋人以上」の関係という感じでしたね。
また、「お互い相手の名前を呼ばない」ことについて。
{netabare} 名前を呼ぶことで、「大切な人」として認識してしまうから、あえて呼ばない。死ぬ相手のことを、大切な人として認識してはいけない・・・という感じです。
二人はずっと「僕」と「君」という代名詞で呼び合います。
特に「僕」の名前は、ずっと伏せられていましたね。
でも、終盤では僕の名前が明らかになり、二人の名前は両方「春」に関係したもので、運命を感じさせるものでした。
また、最後には、僕は女の子のことを「桜良」と呼んでいます。
お墓の前のシーンでしたが、すごく素敵でした。{/netabare}
ハッピーエンドではないけれど、バッドエンドでもない。不思議なお話です。
{netabare} 桜良ちゃん(女の子)がいたことで、「僕」(男の子)は変わることができたし、逆に桜良ちゃんも、「僕」のおかげで楽しい人生を歩むことができた。後味の良い感じでした。 {/netabare}
あと、富山県高岡市が舞台だったので、
高岡駅のシーン、市民病院、雨晴海岸、二上山の絵、とても力が入っていました。私はその近くに住んでいるので、うわあ、、綺麗にかいてくれてありがとう。。って思って、見ていました。
(あと、おまけで・・・不満に思ったところ)
だけども!!
私は、桜良ちゃんも、恭子ちゃんも、嫌いです。
{netabare}
実際会っていたら、二人とも一発カツを入れてあげたくなります。。
桜良ちゃんのやりたいことである
「好きでもなく、友達でもない人とイケナイ関係となる」ことについて。
あの思わせぶりは、、ひどい。。。
「好きでもない人」=僕 だなんて・・僕のこと好きじゃないのに一緒にいたの?本当に失礼だと思います。。。
しかも、エッチなこと誘っておいて、その態度!
映画館で少し私は怒ってました笑
あと恭子ちゃん・・・
「僕」の立場とか気持ちも考えずに、
桜良のために別れろ・・・とか言ってたけれど、、
もっと話聞こうよ!!!事情を察して!!!と思いました。
もしくは、桜良が自分で説明してあげたら、なんとかなったんじゃないかなって感じです。
{/netabare}