木村天祐 さんの感想・評価
3.6
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
ドラゴンに乗る女性航空自衛隊の話
面白かったです。
変わり種でしたね。空自とドラゴンの組み合わせ。
国家機密級の変態飛翔生体 (OTF) であるドラゴンを軍用機に擬態させて飛ぶ女性のお話です。
ボンズ制作の上、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』の脚本を手がけた岡田麿里が携わってます。それだけで結構期待しますね。特に私は最近のボンズの作画レベルについて、数ある制作会社の中で上位にカテゴライズしてるので。
これはこれで私は好きなんですが、
京アニで言う「日常」とまでは言いませんが、マニアックなチョイスなのにビジュアル(キャラデ)が萌豚に媚びてないのが、評価がいまいち伸びなかった原因だと思います。
でも、面白かったですよ。話が安定してました。脚本としては上々だと思います。
ただ、贅沢を言うなら、もう少し視聴者の意外性をつくサプライズが足らなかったかもしれません。やっぱり「え?」と思わせる場面ってほしいじゃないですか。
あと、せっかく空自なので、視聴者の知らない空自知識・用語・装備とか出して興味を惹かせるべきだったなと。これ実は重要なんですよね。ミリタリ分野にカテゴライズされる作品は、視聴者がよくわからんいらないミリタリ知識を散りばめなければならないんです。説明するわけじゃなくて、視聴者自身に調べさせるんです。それじゃないとリアリティも足らないし、視聴者の興味も引けない、二重のマイナスなんです。ミリタリもので成功している作品はみんなこれやってるんですよね。
脚本としては、空自はあくまで舞台、別に空自である必要はなかったのかもしれませんが、視聴者はそう見ないと思います。少しリサーチが甘かったなと。
声優は結構歴長い人使ってますね。新人もいましたが、安定的だったと思います。
私はオススメですね。
是非見ておのおの判断してほしいレベルの作品です。