たわし(爆豪) さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
「サイコ」
猟奇ホラーの歴史は古い。イギリスには切り裂きジャックなどの猟奇ホラーは当たり前だし、アメリカではアルフレッドヒッチコックの「サイコ」1962年が当たって以来、「ハロウィン」1978年、「殺しのドレス」1980年、「13日の金曜日」1980年、「羊たちの沈黙」1991年「氷の微笑」1992年、「スクリーム」1996年などのエロティック(ポルノシーンが必ず入る)サスペンスホラーが必ず作られている。
どれもが実はラブホテルやドライブインシアター用のカップル向けのポルノ作品であり、猟奇でヴァイオレンスな衝動と性衝動は同じということである。
人間の本能的なところを擽るので、アニメーションとしても比較的作りやすく集客が呼べることから作られるのだが、洋画はカップル向けのいわゆるその後を盛り上げるための装置なのに対し、日本のアニメは「another」にしろ「ひぐらし」にしろオタク向けでありカップル向けではないのが面白いことではある。要は一般向けではないマニア向けなのだ。
最近は日本でもハロウィンが流行りだしたので、それに向けてのホラー作品というイベント形式で作れば大ヒットするだろうが、そのためには「ひぐらし」や「殺戮の天使」のような同人企画のアニメではなく、もっと「呪怨」や「リング」クラスの社会的にブームになるようなインパクトある作品づくりが必要な気がする。