触手大魔王×糖分王 さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
女性受けよさそう
原作が有川浩(女性作家)で、これ女性受けするなって感じの場面が多かったです。実際に知り合いの女性たちに図書館戦争見せたらキュンキュンするって言ってましたし。
物語の骨組みとしては、国家検閲機関VS図書館って構図の中、図書館に所属するヒロインの恋と成長+彼女を取り巻く仲間たちとの様子ってのがメインです。(キャラについては後述)
・主要機関の説明
検閲側
公序良俗を乱し、人権を侵害する表現を取り締まる法律(メディア良化法)が施行され、法務省に本拠を置くメディア良化委員会の代執行組織・良化特務機関は公序良俗に反する書籍・映像作品・音楽作品などを取り締まる。やり方も結構強引で時には鬼畜に思えることもあります。
⇒例:床屋は理容院、乞食は住所不定者というように表現されていなければ検閲対象として流通開始がされ次第、即没収するって感じです。おかげで供給が少なく利益を見込まなければならないので、児童書ですら5000円もしたり…
検閲対抗側
地方行政独立機関として各地域にある図書館。検閲に対して対抗権を持ち良化委員会から書籍等を守る機関です。高くて買えない、あるいは没収によって流通がされていないものも図書館にあるため、国民にとっては図書館が重要な機関となってます。
戦闘
両陣営火器使用が認められているため、戦闘になることも多く一種の内戦っていってもいいかも。
図書館側
専守防衛で相手が発砲してくるまでは仕掛けることはせず、相手が負傷した時もその敵隊員が後退するまでは攻撃しない。
良化特務機関
相手が死のうが負傷しようがお構いなし。とりあえず検閲対象物の回収が出来れば全てよしって感じなんで、前述した鬼畜さ加減がこういったところで垣間見えます。
※登場キャラ
笠原郁(井上麻里奈)
身長170cmの女性防衛員。普通女性は図書館員(図書業務)を志願しますが、高3の時に助けられた王子様(図書隊員)に憧れ自ら図書隊に志願します。女性初となる図書特殊部隊の隊員。堂上班所属。
考えるより先に体が動く単純な性格の今作品のヒロイン。性格が似てることもありなにかと堂上教官に噛みついたり失敗しては怒られてばかり。
堂上篤(前野智昭)
図書特殊部隊・堂上班班長
身長165cm。郁の新人訓練時の鬼教官。冷静でいるように努力してるけど、郁の行動に雷を落としてばかり。
⇒この彼と郁の言動がキュンキュンポイントになるかと
手塚光(鈴木達央)
堂上班・班員
真面目で勤勉。郁の同期の中ではトップの成績を誇るエリート。堂上を慕う。
小牧幹久(石田彰)
堂上班・副班長
堂上の同期で、よき相談相手。冷静沈着で弱みを見せない。笑い上戸でよく堂上と郁をからかう。
柴崎麻子(沢城みゆき)
図書館員
本性を隠し八方美人に徹する。あらゆる情報に精通する情報屋。郁とは同室。よき話相手というだけではなく、時には郁を諭したりもする良き友人。
玄田竜助(鈴森勘司)
図書特殊部隊・部隊長
無茶を無茶と思わない性格で、堂上からは無茶をする度によく説教をされるが本人はまったく気にしていない。稲嶺司令の良き補佐役
稲嶺和一(佐藤晴男)
関東図書基地司令
メディア良化法の検閲に対して武装組織「図書隊」を創設した人物。
・総評
アニメでは「図書館戦争」「図書館内乱」「図書館危機」までで、図書館戦争シリーズの最終巻である「図書館革命」がないためオリジナルの終わり方をしてます。
原作を読まないで見れば普通に楽しめるのですが、原作から入った自分としては結構違和感があり、最終巻が出てからアニメ化した方がよかったと思います。
途中でけっこう大事な話も削除されてたので、その辺もちょっとがっかり--;
いっそのこと2クールでもう一度作りなおしてもいいんじゃないかな。というより作ってほしいですね。