Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
オンラインゲームで紡がれる、幼なじみたちの"約束"の物語。
この作品の原作は未読です。
視聴のきっかけはやはり起用された声優さん…
グランクレスト戦記のシルーカ・メレテスを演じた鬼頭さん
ゆゆゆの三ノ輪銀や、ゆるキャン△の鏡原なでしこを演じた花守さん
響け! ユーフォニアムの高坂麗奈や、灰と幻想のグリムガルのメリイを演じた安済さん
この名前を見たら、心が動かされても仕方ありません。
物語の舞台は、世界的に人気のMMORPGである「ユニオン」のゲームの中…
そこには伝説級とまで言われた「スバル」という6人組のパーティーがありました。
そのパーティーメンバーは全員小学生の幼馴染なのですが、スバルの強さは群を抜いていました。
圧倒的強さを誇る無敗のパーティー…だったのですが、とあるミッション攻略の際、スバルのメンバーの一人が敵に打たれてしまうのです。
ここまではよくある話ですが、驚きなのはゲーム内での出来事が、現実世界にも影響を及ぼしてしまったこと…
ゲーム内での死が現実世界の死に直結するなんて…
その事故をきっかけにゲームのサービスは中止となり、スバルのメンバーも散り散りになってしまいました。
それから6年の歳月が経ちました…
かつてスバルの中心人物だった主人公の天羽陽翔は、あの事故を引きずったままでした。
オンラインゲームからも離れていましたが、ある時クラスメイトに巻き込まれる形で新生「リユニオン」にログインしたところ、「ユニオン」で亡くなったはずのスバルの仲間…リアルの幼馴染だった少女、空閑旭姫に遭遇するんです。
当然システムエラーか、バグだと思いますよね。
だって現実世界にはお墓だってあるんです。
旭姫の願いは、もう一度スバルのメンバーを集めること…
こうして物語が動いていきます。
巷では、この作品が「あの花オンライン」と呼ばれていたそうですが…
確かに、空閑旭姫とめんまは立ち位置をはじめ、髪の毛の色や長さ、性格まで似ていた部分はあると思います。
だからと言って、二番煎じの作品だとは思いません。
そしてゲーム内での出来事が現実世界にも影響を及ぼす点からSAOの「オンライン」が引用されたのだと思います。
SAOのアインクラッドではゲーム内全員が対象だったのに対して、この作品での対象はただ一人…
それに視聴を続けるうちにだいぶ路線が外れてきた感があります。
あにこれにおける「あの花」の総合ランキングは8位で、総合得点91.5点を叩き出しており、SAOに至っては90.6点の17位とどちらも超人気作品です。
放送された序盤からちらほら聞こえてきましたが、この作品に対する期待感からそんな話題が出てきたと思いたいです。
何故ならこれらの作品に肩を並べられる作品って、そうはありまあせんから…
話を戻して物語の方ですが、「ユニオン」での出来事は小学生だったスバルのメンバーにはトラウマになるほどの酷い事件でした。
そしてメンバーはそれぞれ事故の直接的及び間接的原因に様々な思いを馳せたまま、時間の経過と共にその思いも個々で様々な形に膨らんでいました。
そりゃそうです…いくら幼馴染の仲間とは言え、それぞれの立ち位置と思いがあるのですから…
これまでの6年間、その思いはみんな自分の胸に閉まっていました。
それぞれ接触していなかったので思いをぶつける相手が居なかったから…
でも旭姫の願いを叶えるためには、それぞれの思いを胸に秘めたままではいられません。
ただ一つ言えるのは、みんなそれぞれ沢山の後悔を積み重ねた時を過ごしてきたということ…
旭姫の思いはスバルの仲間に届くのか…
気になる方は。是非本編でご確認頂ければと思います。
オープニングテーマは、petit miladyさんの「360°星のオーケストラ」
エンディングテーマは、山崎エリイさんの「Starlight」
オープニングは未だ発売前です。結局1曲全部を聞く前に本編が終わってしまいました。
こういうこともあるんですね。
1クール全12話の物語でした。
一番気になる旭姫の謎については、結局お預けという形になりました。
よくあるストック枯渇が理由かと思っていたのですが、完走後にレビューを書くためにwikiをチラ見して知ったのですが、原作は完結していたんです。
ということはストック不足ではないはず…
という事は円盤の売れ行きによって、続編が或いは…という形になるのでしょうか?
「あの花オンライン」の二つ名を持つこの作品が単なる販促作品にならないことを祈っています。