あぱぱ さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
人為戦災と人の心
視聴回数 全話3回くらい
封建社会から資本主義社会へ、時代が移り変わる時代を描いたような物語。
戦争が停戦されて戦災復興という状況は、人の心が闇に染まったまま
見えない明日に怯えながら生きていく庶民の姿が生々しく描かれています。
本作品は物語の構成がユニークで、陸情三課という軍の
グループそのものが、主人公になっています。
登場人物たちは正義を振りかざすだけの人物ではなく
階級に縛られず人々が可能な限り争わず
幸せな世の中になっていけるように、日々復興に取り組んでいく姿が
心を打たれます。
オープニング曲「蒼き炎」を歌う高橋洋子のシャウトが
非常に耳残りします。
「残酷な天使のテーゼ」や「魂のルフラン」とは違った
スピリット的なメッセージソングだと思っています。
重要なシーンの台詞が心に響くところがあって
そいうった名文句を楽しむ作品としてオススメしたいです。
(余談)
資本主義社会で生きている私たちにとって、封建主義に生きる人の
気持ちが分かるわけではないですが、現実と本作品の共通点は
「政治とマスコミ」によって私たちの生活は揺さぶらているんだと
思えてしまいます。
世間や人を恨むことがあっても、曲がった生き方をしなければ
幸せは近づいてくるものだと思えてきます。
続きの物語を作成してほしい作品ですが、どうなのでしょうね。
GONZO次第ですが待っています。