おぬごん さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
ああ、俺はもう一周してしまったのか…(※内容はほぼエッセイ)
実写映画化もした、「小説家になろう」発の人気小説が原作
なろう小説とあって、実写化よりもこのアニメ映画化の方が先に早くから計画されていたみたいですね
見ようかどうか迷ってたのですが、TOHOシネマズが安い14日に暇だったので観賞w
原作も実写映画も未読・未見で事前知識もほとんど無かったのですが、感想は「大体思った通り」という感じでした
まあこのタイトルであの導入ならこういう作品になるよね〜、的な
後半でちょっと変化球な展開が入るのですが、それすらもある程度色々な作品に触れてきた人になら容易に予想できたのではないかと思います
決して悪い作品ではなく、2時間で綺麗にまとまっていますし良くできた作品だったかと思いますが、正直言って新しい感動があるわけではなかったかなあと
というのも、ある程度の年齢層なら今までの人生でこの手の{netabare}女子高生ヒロインが病気で死ぬ{/netabare}作品に触れてきてると思うんですよ
それこそ一昔前ならセカチューとか1リットルの涙とか
この2つに比べると本作は単純なラブストーリーやお涙頂戴作品では無い点で異なるのですが、ストーリーの都合上、展開の大枠はさほど変わらないわけで
映画を観ていてもディテール部分ではなく
「うんうん、まずは仲良くなって上げて落とすのね」みたいな既視感に由来する展開の予想とか「ああ、何かこういう作品久々に見るなあ」みたいな懐かしさばかりを覚えてしまいました
これは決して作品自体に罪があるわけじゃなく、悪いのはむしろ観る側の私です
で、そこでふと気付いてしまったんです
もうこうした娯楽作品の「流行り廃り」は年月と共に一周してしまったんじゃないかと
かつてセカチューなどで「一周目」を経験している私はこの作品のターゲットではなく、この作品が初体験、一周目になるような若い子たちがターゲットなのではないかと
思えば最近ここの感想でも「○○(ちょっと昔の作品)を思い出した」「☆☆や××を知らない方なら楽しめるのでは?」なんて書くことも多いこの頃…
あと1年ちょっとで私も30
そろそろ自分が若者でないことを自覚して作品に臨まなければいけないのかもしれません
〜余談〜
上のような回顧的な感想になった理由の一つに、この作品のキャラデザ・総作監を岡勇一が務めていたことがあります
この方、10年前に私が大好きなTo LOVEる(当時のアニメ1期は糞だったけど)のキャラデザ・総作監に抜擢されたときはまだ26歳の若手で、年の近い矢吹神と切磋琢磨して研鑽を積んでいたのが各種インタビューから伝わってきてたんですよねw
To LOVEるが息の長い作品となったこともありTo LOVEる以外の大きな仕事はあまり多くなかったのですが、そんな彼が劇場作品で大役を務めていることをOPのクレジットで初めて知り、年月の経過を感じずにはいられなかったんですw