Worker さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
2018年一番のアニメ映画
劇場で見たのだが、四回も泣かせてもらった。まあ、泣けるとかは多くの人が言うので、他のことを書こう。
よく言われることが、「なぜ桜良を、膵臓病ではなく通り魔に殺させたのかが分からない」だ。私が考えたのは、膵臓病で死ぬようにすると、それまで主人公が桜良を看病する話になってしまう。そうすると、尺が足りない上、共病文庫の存在を生かしきれない。だから、私は、通り魔に殺させたのではないかと考え、それは間違いではないと思った。確かに、ある種のタイトル詐欺ではあるが、仕方がなかったと思う。
この作品で重要なのは、共病文庫の存在だ。あれがあることによって、話が始まり、桜良の死後も前向きに話が続いていくのだ。実際、一年後に主人公は恭子と友達になっている。無ければ、ヒロインが死んでクラスメイトが泣くだけの話。三流作品で終わっていただろう。
この作品は一流ではないが、二流より上だろう。共病文庫の存在がそうさせているのだ。