たわし(爆豪) さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
ライトノベル原作もここまで来たか
80年代の黎明期から、90年代にかけて発展した「ライトノベル」は欧米でも今まで「ジュブナイルノベル」や「ヤングアダルトノベル」といったジャンルに含まれていたものの、アニメブームも相まって「ライトノベル」という概念、単語が定着した。
「君の名は」や「ソードアートオンライン」のブームによって、大昔はネクラなオタクそのものを意味する「ライトノベル」が一般性を帯びて、男女ともに支持される結果となったことは非常に良いことだと思う。(大昔は人種差別がごとくアニメには一定の差別があった)
この劇場版「ノーゲームノーライフゼロ」はスタッフの気合がにじみ出ている良作アニメであり、最近のトレンドをふんだんに取り入れて近年稀に見るクオリティに達しているという意味でかなり重要な作品になっていると思う。
お話自体は最近流行りのバーチャルリアリティ世界がテーマではあるが、なによりも世界観の美しさデジタル技術の飛躍的向上は他のアニメではそうそう見られないレベルにまで達し、視聴者を驚かせることだろう。作画の崩れもなく安定しているどころかヌルヌルよく動いて「アニメーション的快楽」(現実にはありえないものが実際にそこに存在しているという感覚)が最高潮である。
予算がどれだけ掛かったのかは不明だが、改めて「アニメ」を見てよかったと思える非常に良く出来たレベルの高いアニメーション映画である。