剣道部 さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
犯罪の総合商社(汗)
[文量→中盛り・内容→考察系]
【総括】
私は(休日と)夜寝る前にアニメを観る習慣があるのですが、このアニメは就寝前には観たくないアニメでしたね、胸糞悪くなるから(苦笑)
ジャンルとしては、サスペンスホラーでしょうか?
苦手なジャンルではありますが、興味深さがやや上回り、なんとか完走できましたね。
《以下ネタバレ》
【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
登場人物の大半が病んでいて、犯罪者か犯罪者予備軍というアニメ(汗) かなりのタイトル詐欺だったね。
しかし、彼女らにはそれぞれ、狂うなりの理由があった。しお や あさひ は、DV。さとう は両親との死別と叔母の歪んだ教育(愛)。太陽は性暴力。そういった原因が、彼ら彼女ら、子供達を歪めていく。
そう、あくまで「子供」にしか、「歪み」の原因を示していないのが本作の特徴だ。「叔母さん」「しお の父親」「北埋川」「太陽のバイト先の店長」も、充分に歪んだ存在なのだが、なぜそうなったの、経緯は示されていない。
DVを受けて育った子供は、大人になった時に、自らの子供に暴力を振るうようになることが多いらしい。
以前、こんな番組を観た。
父親から暴力を振るわれて育ち、母親はそれを止められなかった。父親が自殺した。すると、なぜ彼は父親を神格化し始め、母親に暴力を振るうようになる。少年曰く、「父親が自分殴っていたのは、自分を愛していたからだから、自分を殴らない母親は、自分を愛していない」。なんて歪みがある思考なんだろうかと、悲しくなった記憶がある。でもきっと、彼は父親に殴られながら、自分の心を守るために、必死に父親の蛮行を正当化しようとしたのだろう。それだけ、「親から愛されない」ということは、子供の心にダメージを与える。
結局その子は、中学校に入り、尊敬できる先生に出会ったことで更生していくわけだが。ただ、彼が大人になった時、どんな父親になるかは、まだ誰にも分からない。
悪意は連鎖し、更なる悪意を生む。僅かな善意など、簡単に踏みにじってしまうほどに。
ラストは、数ある作品の中でも、特に救いのないものだった。私は基本的に、「アニメのラストには救いがあるべきだ」と思っているし、ハッピーエンドが好きだ。だが、この作品には救いは不要だと思う。悪は裁かれる。当然のことと言えば、当然のこと。悪が報われることがなかったのも、本作を観られた要因かな。ただ、しお だけは、悪と断定できるかが微妙なところだっただけに、あの玉虫色の結末も、アリだと思う。
彼女らが真のサイコパスなのか、常人が考え出した狂人なのか、私には判断できないが、その「病み」や「闇」に対する興味深さが、作品の不快さをやや上回ったのが、完走できた要因だった。また、各話にきちんと引きがあって、次話を観たくなる構成も優れていたと思う。また、問題提起はいくつもあって、例えば叔母さんの「全てをありのままに許容する愛」は、どこか宗教的であり、その歪みは、何か風刺的なものを感じた。
最終回を観終えて思うことは、「このような作風としては、きちんとクオリティを維持した」ということだろうか。私の好みとは別問題として、「力ある作品」として、認めないわけにはいかないっていう、複雑な気持ち。だから、☆は迷ったけど、悔しいけど面白かったから、素直に☆4にします。悔しいけどね(笑)
あぁあと、花江さん、変態役、お疲れ様です(笑) 作中、唯一の笑い処として、だいぶ助けられましたw
{/netabare}
【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
タイトルだけ見て、ユルい日常系だと思ったのに(笑) 百合? OPを観ると、なんかダークで苦手な雰囲気かな? 百合というより母性愛的な話? おっとっと。闇が深い話になるのかな? バイトなんて辞めて違うとこでバイトすれば? いくらでもあるでしょ。病んでるな~。サイコパス、ホラーか? 精神的な鬱ならまだいけるし、あまり観ないタイプのアニメだから、もう少し観てみるかな。
2話目
教師も何もかも、犯罪臭しかしないな(苦笑) ドMじゃねぇか(苦笑) 健やかなる時、あるのかな? なんかこうして、子分を増やしていくのかな? ロリコンじゃねぇか(苦笑) テンポ早く展開していくな。
3話目
「邪神ちゃんドロップキック」といい、バール、流行ってるのかな(苦笑)? 警察、保護のチャンスだぞw 花江さん、変態役、お疲れ様です(笑)
4話目
直接(肉体)的なのはキツいな~。いやいや、目刺したらマズイデショ。流石に警察行くと思うし、そしたら(制服だし)防犯カメラとかで足つくだろうし。そういう、「警察が動くような犯罪」の境界で頑張るのが、作風じゃないのかな? あ、見てたんだ。
5話目
お前も病んでるのかよ(苦笑) なんか、どんどん手駒を増やしていくな(汗) 闇や病みが止まらない(汗) 怖いよな~。唯一の冷静なツッコミ、あざっす(笑) こういう、心理描写メインなら大丈夫なんだけどな。、、、って、そっちかーーい(笑)
6話目
そこに踏み込むと、、、マズイヨ(汗) さあ、どんな嘘をつく? それとも、殺ってしまうのか?
7話目
ほ~。なかなかのミステリー要素を入れてきたな。隣の部屋に しお ちゃんがいるのかな? こんなところにも変態が(汗) こういう、疑われることで嫌疑を晴らす手法、デスノートでもあったな。
8話目
絶妙に感情を込めない演技、上手いよな。危険だよって、そっちかーーい(笑) ホラーだな。レビュタイ、変態の総合商社にすればよかったかな(笑)
9話目
やっぱり、お前も壊れてるのか(汗) 結婚式なんて、死亡フラグじゃないか。。。受かれたな~。気を抜いたな~。何を言ったのか、見せない演出ね。これは、エグい、、、。
10話目
お互いに依存体質なんだけど、しお ちゃんの方が先に自立したんだな。自分が生きるために必要だから必要にするのは、愛じゃない。しお ちゃん、イケメンやな~。狂った愛だな。
11話目
DVされて育つと、DVする親になりやすいんだよね。叔母さんの愛って、狂信的というか、神様的な愛に対しての風刺なのかな?
12話目
指輪を忘れる、という少しのほころびで、全てが崩れていく。なんて、救いのないラスト。それで、幸せ、、、だから、良いのか? 分からんな。最後に、さとう は、しお を守ったのか。でも、心が死んでしまった。難しいな~。{/netabare}