STONE さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.0
作画 : 2.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
また違った切り口のアイドルもの
原作は未読。
既存作品だと裏では実はやくざとか、実家がやくざなどの作品はあったと思うが、やくざが
性転換してアイドルになるという、設定が相当ぶっ飛んでいる。
当初は設定だけの出オチで終わるかもという危惧の念もあったが、やくざとアイドル、
男と女という相反するような要素を同一させることによるネタがよく出来ており、最後まで
楽しむことができた。
「この設定だけで最後まで持つか?」といった危惧もあったが、研究生が加わったり、
ゴクドルズ被害者の会や田中 なつ子といった敵対者が登場することにより、物語に起伏が
ついた感がある。
ネタに関しては下ネタや下品なものが多いが、これは中身が男ゆえにできることで、それを
アイドルの女性にやらせることでうまいこと笑いに繋がっているみたい。
こういったネタに関しては変にマイルドにすることなく、振り切った感じがいい。
アニメとしてはとにかく絵が動かず、デジタル紙芝居とでもいったような代物。
その品質は決して褒められたものではないが、次第にこれはこれで味になっていったような。
作画が良くなくても、よくできた作品という一つのケースになり得る作品になったのでは?。
この作画に関してはおそらく予算が少なかったのだろうが、その予算の多くを
キャスティングに割り振ったかのような印象で、キャストとその演技が素晴らしく、これが
笑いに大きく貢献していたように思える。
ゴクドルズの歌の歌詞だが、表面上はアイドルソングらしきものでありながら、極道ものと
してのストーリーに根ざした意味合いをも持っており、それ自体が一つのネタとして
成立している。
そして、この歌詞を強面の犬金 鬼万次郎組長が書いているという点もおかしい。
この曲に関しては単純に楽曲としても楽しめる。
2018/09/16
2021/09/13 加筆・修正