たばこ さんの感想・評価
2.4
物語 : 2.0
作画 : 2.5
声優 : 3.5
音楽 : 2.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
全てが中途半端なアニメ
物語
現実世界と隔離された仮想世界(死後の世界)が舞台となっているが、そもそも、すでにそれが設定として使い古されている。そのため、最終的にどのタイミングでプロットをひっくり返すのか、どういった形で視聴者の予想を裏切るのか、に期待しつつ見ていたが、最後までぬるい展開が続く。死後世界をはじめに構築したプログラマーについても、まったく掘り下げが足りず、誰が・何が、何のために、この世界を存続させているのかの説明が希薄で、見ている側の納得感が無い。そのため、消化不良に陥る。これだけ大風呂敷な設定を広げておいて、最終的には「臓器を提供した主人公と、提供された少女の再会物語」という極めてスケールの小さい陳腐なオチで締まる。物語としてはなんら楽しめる要素がない。
キャラの評価
各キャラが「現実世界で死んだ理由」が、視聴者をこのアニメに引き込み、共感を呼ぶ肝要なポイントである。にも関わらず、登場する多くのキャラが「やっつけ」描写。果たして、これほど多くのキャラを登場させる必要があったのだろうか。掘り下げることができないのであれば、思い切って切り捨てる必要があるだろう。
声優・作画・音楽
特になし。
というわけで、ストーリー、キャラ作りともに、まさに全てが中途半端なアニメである。唯一の救いは、1クールで見る時間が短いということだけである。