退会済のユーザー さんの感想・評価

3.3
物語 : 2.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 1.5 状態：観終わった

感動の6割くらいは音楽のおかげって感じ

8話までは、初っ端の野球回と、美佐枝さん回（5,6話）が楽しめて、他は退屈だった。

春原回は、岡崎に2回も嘘つかれて、春原は終始ピエロなのがなんとも。
（最後のオチのとこ、岡崎お前何わろとんねん！話こじれたの大体お前のせいやんけｗ）
早苗さんとの嘘デートまではまだ良かったんだけど、サッカー部員を一方的に悪い人間に描きすぎてるとこからは冷めてしまった。
そもそも、理由的に春原が揉めたのって上級生とじゃないのか？残ってる部員たち（同級生や下級生）をあんなに悪く描く必要はなかったと思うんだが。

サッカー部員を糞野郎にしてしまったがために、芽衣が（こんな糞みたいな）サッカー部に兄を復帰させようと拘るのも理解できないし、それに協力する朋也＆渚のこともあんま理解できない。（しかも春原の意向を無視して芽衣の我儘でやってることだし）

本筋のことを考えるとね、岡崎の評価を下げまくった岡崎と春原の殴り合いが一番最悪かも。
「お前ならいいと思ったんだよ！」で春原の岡崎への信頼の深さがストレートに伝わってきて、春原の株は上がったんだけどそれに対する岡崎の対応がひどい。
もうこれ言われた時点で、殴り合いなんか止めて信頼を嘘で踏みにじってたことへの謝罪がなきゃイカンでしょｗ
「あ・・・いや、そうだったのね、スマン！実は・・・」みたいなさｗ
シーン的に雰囲気ぶち壊しとかそんなの関係ねぇよ納得できねぇよ！
んで結局喧嘩続行、嘘への謝罪なし。古典的な男の友情でなんか良さげな雰囲気で納めて（俺の中じゃ全然納まってないけど）、被害者の春原はオチで2つ目の嘘を暴露されて秋生に追い回され、それ見て笑ってる岡崎。最悪だろこれｗｗ

本筋で岡崎へ感情移入すること考えるとない方が良かった話だった。


美佐枝さん回は・・・良いおねショタ？を見せてもらったｗありがたや～
美佐枝さんが一番お気に入りのキャラに。
最後の方独身で猫を飼い始めるとか生涯独身フラグ立っちゃってたので俺が貰っていきますね。


ゆきねえ回は突然どうでもいいチンピラたちの抗争の話になってひたすらどうでも良かったｗ寝落ちしそうだった。



9話以降は感動するとこも確かにあった。でもここまでほとんどキャラに愛着が湧いてなかったので涙までは出なかった。

↓書き終えたらほぼほぼ文句しか書いてなかったｗ

{netabare}9話のラスト（岡崎卒業の日に渚と家の前で会話するとこ）
16話ラスト（渚の出産のとこ）
18話（汐との旅行先で出会った父方の祖母との会話、父親との和解（←19話だったかも））

このへんは普通に感動できた。

朋也と汐の和解は違和感ありすぎてひまわり畑のとこは微妙だった。汐というキャラ自体はめちゃ可愛いと思ったけど、やっぱ5歳にしては物分かりが良すぎる。

5年も祖父母に育てられたら、心情的には祖父母を親と思ってるのが普通で、若干態度にトゲがある朋也なんかむしろ怖いだろｗ（5歳だったらもう自我が形成されてるはずだしね）

なのに朋也に（何度もそっけなくされつつも）関心を示してくれるし、ちょろっと旅行行ったら今まで自分をほったらかしてた父親を許し親子で暮らすことを了承してもくれる。う～ん、さすがに良い子すぎて違和感ｗ

「泣いていいのは～」とか「初めて買ってもらった～」云々の台詞も、作品の都合で言わせてる感満載で非現実的すぎた。早苗さんが汐をそういう風に教育してたってのを考慮しても、やっぱりないなと思ってしまう。
もうちょいありえそうな親子関係で和解まで持っていって欲しかった。めちゃめちゃこじれて時間かかりそうだけどｗ

旅行の帰りに電車の中でようやく渚の死を受け入れ泣いてしまうところは、
音楽や作画が良くて「おお…！」と思ったんだけど、（でもここまで5年かかってんだよな…長いな…）と突然ブレーキがかかってしまった。
やっぱねえ、5年は長いと思うんだよ5年は。いくら最愛の人を失った事実を受け止めるまでの時間だとしてもね。
人がこのレベルのショックから立ち直るまでの時間は人それぞれと言えばそれまでだけど、自分としてはやっぱり長いと感じてしまったな。
（その「5年間」を17話冒頭のモノローグだけであっさり済ませてしまったのも感情移入を妨げてしまった）

この5年間ってさ、

人が最愛の人を失った事実を受け止めるのに適切な期間、として設けたわけじゃなく
汐が朋也とある程度まともにコミュニケーション取れる年齢まで成長するための期間、として設けたんでしょ

朋也と汐の絡みイベント（旅行）を通じての和解を描きたいがため（作品の都合が優先）で、愛する人を失った人間の心のケアのことを第一に考えたわけじゃないという印象を受けた。
この印象は先程述べた「5年間」をあっさり済ませてしまったことにも原因あるけどね。ここをもっと具体的に触れていれば、また違った印象を抱けたと思う。

この他にも、作品の都合を優先させすぎてキャラの行動に違和感という場面はいくつかあった。

何話だったか、秋生が瀕死の渚（幼少時）を抱えて例の「願いが叶う場所」に走って行っちゃうところとかもそうｗ
マジでありえん渚を殺す気か、親の行動というか人としてヤバイと思ったんだけど、作品の都合上ここに連れてこないと渚は回復しないし、幻想世界で少女も生まれない（後々奇跡を起こせない）ので物語上必要というｗ何じゃそれ完全に作品都合ですやん。。。

まあとにかく、作品の都合でキャラがちょっとあり得ないと思う行動をする場面に水を差されて感動にブレーキかかることもあった、ってことで。

朋也が瀕死の汐を外に連れ出すところもありえんかったな。。。


ラストは、2人とも死んで終わりよりはマシだけど、2人とも無事ってのはなんだかな～って感じｗでも基本ハッピーエンドは好きだからまあいいやｗ
救済するのは汐だけにして、「渚の死を受け入れ、汐と一緒に生きていく」の方がそれまで描いてきたものを考えると違和感なかったんだけど。{/netabare}

感動の6割は音楽の良さ、2割は作画の良さ、2割は単純に話の流れの良さ、そんなアニメだった。

文句ばっかになっちゃったけど、9話以降は感動がないところ（プー太郎からの脱却、同棲、結婚とか）も毎回楽しく観れた気がするし後半はなんだかんだ良かったよ。