まにわに さんの感想・評価
3.5
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
いけるクチ
{netabare}主人公の戦う理由がはっきりしているようで、よくわからないのが、ロボットものの正統と言えるのでは。
車に乗る人が車の力を自分の力と思い込むのはよくあること。誰しもなぜ車に乗るのかなんて深くは考えない。
それは自転車でも同じで、私は自転車乗りなので、車は全て敵だったりする。なので、鷹取さんの立場に最も共感したりする。{/netabare}
9話: {netabare}理想の世界が灰色で描かれているのが気持ち悪い。好きなアニメが急にモノクロでしか見れなくなったらというような感覚だろうか。
昔のテレビ・映画がモノクロで、カラーになっていくのをなんとなく経験していれば、封印から目覚めるのも受け入れやすいが、求めなくてもカラーだった今の若い人はどうなのだろうか。封印解除のやり方を忌避するほうが上回るってこともあるのでは。{/netabare}
最終話: {netabare}最後の花も兄の姿が見えるのも古典的だが、この場合は、花の存在が不自然なので兄を根拠として、兄-楽園の民、宗矢-龍と位置づけ、両者の違いが花があるかないかなのだろうから、宗矢にとっての花はかつてのシリウスを思い出させるもので、龍にとっては地球で育った夢となるが、人類を統制しようとしたことは否定されるべきなので、銀子によって払拭したという終わり方。
極論に持ち込んで、理想的な選択に対し、アンチテーゼである龍の論理武装を引っぺがすまでの物語。
全球封印の解除以降、楽園の民と龍は観念的にしか扱われないと思ったので、最後の最後で具体的に解釈する道筋が示されたのはよかった。{/netabare}