cabinmild さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
内容は教育アニメなのに、ちゃんと面白い
細胞を擬人化し、ヒトの体の中で起こる様々な「事件」に対処する様子を描くアニメ。個々の細胞の働きや体内のメカニズムについては説明シークエンスまで挿入される徹底ぶり。
ここまでくると「教育アニメ」の範疇に入る気がしますが、きちんとエンタメとしても成立しています。これは原作者の力量でしょうが、細胞の働きを描くというテーゼがある以上様々な制約と課題のある中、ここまで面白く仕上げたことに脱帽です。
逆説的に、私たちの体の中はドラマチックだと言えるかもしれません(笑)。
主人公・赤血球役の花澤香菜さんの演技も良いですね。類い稀なその声質もさることながら、年々地の演技力に磨きがかかっているように感じます。特に、自然体の驚きや感動を表現される技術に関しては卓越しているのではないでしょうか。
しいて言えば、せっかく外敵との戦闘描写が豊富なのですから、アクションシーンにもうちょっと迫力があってもよかったかなというくらいです。
「具体的に体の仕組みの勉強ができる」という点をどう判断するかで細かい評価は別れるかと思いますが、エンタメとしても十分楽しめる作品です。