リントI型 さんの感想・評価
2.4
物語 : 2.0
作画 : 2.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 2.0
状態:途中で断念した
アニメの受動性について
殺戮の天使8話で切るのでそれまでの感想を
主人公の少女レイチェルが記憶が朧気なままビルから脱出するという話。ビルは密閉されていて脱出するにはエレベーターを使うしかないがその階層には一人管理人がいて管理人の妨害を掻い潜って結果的に管理人を倒してから先に進む
先に進むために仕掛けを解除したり道具を入手したりとなんかバイオハザードっぽいと思ったら原作はフリーゲームのようで
ここでゲームとアニメの媒体の差が生じている
ゲームだとプレイヤーが自分のテクニックで危険を回避したり周囲を探索して役に立つアイテムを手に入れたりとか証拠を見つけて謎の解明に当たるとか自分が能動的にクリアする為に行動でき、俺の力でクリアできたぞ!というカタルシスを得られるがアニメだと当然視聴者は傍観するだけの存在で物語に介入できない、そこで視聴者はアニメのキャラクターに感情移入させて心情を仮託させるために共感あるいは応援するという行為で楽しむ、その為のキャラクターの肉付けが殺戮の天使ではほとんどない
レイチェルは記憶がなく自身の過去についても断片的かつほんの少ししか出てこない、しかもレイチェルの望みが自分の死の為頑張って脱出できても待っているのは死というまるで応援できない状況である、そして相棒の殺人鬼のザックも殺人者でおまけに頭が悪いキャラでこちらもいい人物造形とは言えない
主人公の二人のバックボーンが不明なためよくわからないキャラがよくわからない場所で目的が不明の脱出行をさせられているという興味がそそられない物語になっている、しかもゴールが主人公の死というバッドエンド
主人公の二人に魅力がないため淡々と展開する物語をただ眺める退屈な物語でぶっちゃけて言うと殺戮の天使はそもそもアニメ向きの作品ではないというのが結論