ワドルディ隊員 さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
途中から話が急展開に進んでいくが、戦闘シーンは圧巻の出来
この作品は、2004年に発売されたPCゲーム
Fate/stay nightを原作としたアニメ映画である。
他の方からの指摘があるように、Fate/stay night UBWの
事前知識を踏まえたうえで視聴した方が良い。
なぜなら、序盤はUBWの映像をほぼそのまま採用しているからだ。
少なくともFate/stay nightファン向けの作品であることに間違いない。
Fateには、大きく分けて3つのルート
・Fate (別名:セイバールート)
・Unlimited Blade Works(別名:凛ルート)
・Heaven’s Feel(別名:桜ルート)
が存在するのだがその中でもこのHFはかなり
特殊なストーリー構成になっている。
細かな部分において違いがあるのだが、一番の違いは
間桐臓硯と真アサシンであるハサンが登場することだろうか。
それにより、マスターとサーヴァントの死ぬ順番や
倒され方がかなり異なっている。
FateとUBWではほぼ空気と化していた2人だが、このHFでは主役だと
言わんばかりの活躍っぷりを発揮するのだ。
臓硯はFate/Zero時を彷彿とさせるような相変わらずの
外道だし、ハサンに至ってはアサシンとは思えないほどの
邪悪さがある。これに関しては、臓硯がハサンのマスターとして
契約しているのが原因だと考えられる。
急展開であることに変わりはないのだが、上手くまとまっている方
ではないかと思った。
まあ、これに関しては、私が原作のゲームをプレイしていないこと
が一番大きいのだけど。
日常のシーンも程よい割合で挿入されているのは勿論の事、
戦闘シーンは申し分ない。
特にハサンとランサーの戦闘シーンは息をのむほどの出来
となっているので、少し興味がある方はその部分だけを見て
視聴するか判断するのもありだと思う。
(UBWをある程度見ていることが前提なのだが)
比較的テンポよく進んでいくと感じたため、大きくだれる
ことはなかったように思う。
また、3つのルートの中でも非常に陰惨な要素が強いので、
そういった手の作品が好きな私には相性がいいのかもしれない。
思ったよりもグロテスクだと感じた場面が多かったのは事実だし。
ある程度の耐性は付けておいたほうが良いだろう。
{netabare}
劇中では、間桐臓硯が、小次郎を触媒としてハサンを
呼び出していており、その時の光景は中々衝撃的だった。
Fate、UBWではアサシンとして活躍していた佐々木小次郎の出番
はほぼないといっても差し支えないので、佐々木小次郎ファン
は観ないほうが良いと思う。
{/netabare}
2.3作目の劇場版にも期待している。
個人的にはとても楽しむことが出来た。
Fateファンなら必ず見るべき作品の一つだと感じた。
間違いなく良作だと思う。
※先程、ハサンに関しての指摘があったので一部修正しました。
ありがとうございます。