タック二階堂 さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
もうSAOじゃないSAO。
詳細は、1期を観てください。
実際のところ、1期の前半ですでにSAOは崩壊し、
ALO(アルヴヘイム・オンライン)になっている
わけで…
そして2期は、もはやALOですらなく(いちおう、
ちょいちょいALOでの日常も含みつつ)、なんと
ソード(剣)ですらないGGO(ガンゲイル・オン
ライン)へと舞台が移ります。
2期は3部構成。
1部は上記の通り、GGOを舞台にした
「ファントム・バレット編」。
2部はALOを舞台にした「キャリバー編」。
3部もALOを舞台にした「マザーズ・ロザリオ編」です。
ファントム・バレット編は、SAOでPKを行っていた
集団の残党が、GGOという別のVRMMOFPSでバーチャル
上で行われた殺人がリアルでも起こってしまうという
事件を、総務省総合通信基盤局高度通信網振興課
第二分室の菊岡が、キリトに調査を依頼するという
ところから始まります。んなバカなというツッコミは
この際なしということで。
んで、ここでのメインヒロインがシノンとなります。
シノンは大きなトラウマ(というかPTSD)を抱えて
いるのですが、それがキリトとシンパシーを感じ…
という内容。なんつーか、重いですね、実に。
個人的に好きだったのが、次のキャリバー編。
要するに、ドラクエとかFFのようなクエストをこなす
系の話。浮遊するダンジョンの最深部に刺さっている
エクスキャリバーを引き抜いて、世界に平和を
取り戻せという。途中、美女のNPCを仲間に入れたら
実はいかづちの巨人でしたとか、いかにもRPGらしい
話です。
マザーズ・ロザリオ編は、ここまでサブキャラと化
していたアスナが大活躍。死ぬ前に何か証を残したい
ギルド「スリーピング・ナイツ」に助っ人参加し、
リーダーのユウキと心通わせつつ、リアルでは母親と
進路のことでぶつかって分かり合うという人情物。
ユウキのCV、ユウキ(悠木)碧さんの演技が実に
素晴らしかったです。
1期であれだけ一生を誓いあったキリトとアスナですが、
シノンをガッツリ惚れさせたり、でも普通に修羅場が
あるわけでもなく普通にギルドに参加してエクスキャリ
バーを取りに行ったり、と思ったら助っ人参加した
ギルドに入れてとか言っちゃったりと、ホントに
進展がない話になっています。最後、帳尻を合わせに
いきましたけどw
でも、僕は1期より2期のほうが全体的に好きです。
話の展開も、こちらのほうが次はどうなるんだろうと
いう思いが強くなりましたし。キャラも、個人的には
朝田詩乃(シノン)が非常に可愛くて好みでした。
中の人が同じ沢城みゆきさんの「ココロコネクト」の
稲葉んを彷彿させるものがありました。
(メガネっ子ではないけど)
ちょーっちキリトがチートすぎるかなという気も
しなくもないですが、まあ主人公はこれぐらいで
いいでしょう。とにかく、面白く観れました。
広義では最強ハーレムなのでしょうけど、そういう
感じもあまりしないというところが上手いのかな。