「ヨルムンガンド(TVアニメ動画)」

総合得点
88.9
感想・評価
2885
棚に入れた
15494
ランキング
97
★★★★☆ 4.0 (2885)
物語
4.1
作画
3.9
声優
3.9
音楽
4.0
キャラ
4.1

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ネタバレ

じょー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

空をも飲み込まんとする蛇

分割2期ですが、レビューを増やすのが面倒なので、1期の続きに感想入れてます。

プラチナブロンドと碧眼をもち、「世界平和のため」に武器を売りさばく、美しく冷徹非情な武器商人ココ・ヘクマティアルとその部下たちが、戦地をめぐり”ビジネス”をするお話。両親を殺した武器を憎みながらも、その武器に魅せられる、ココのガードであるヨナの成長の物語でもあります。武器商人という、いわゆるこういったアニメやマンガでの嫌われ者、諸悪の根源そのものに切り込んでいって、その視点から見る世界は、インパクトがあります。

戦場での残酷さというのは、いろいろと表現されていますが、このストーリーでは、そう言った残酷さから生じる憎しみや怒りと一緒に、コミカルであったり、楽しくあったりする、人間性のリアルさが表現されてその表現の仕方が秀逸です。キャラクターの残酷なまでの切り捨て方、人間社会、国家間の関係の複雑さ、こういった所が魅力でした。

ここらへんの所は、原作のもっているものをほぼ忠実に再現していて、非常に素晴らしかったと思います。ヨルムンガンドにて作られる新しい世界の秩序については、原作通り、まったく触れられずに終わったのですが、この終わり方は非常に好きです。余計な後日談で作品のイメージを壊すような事もなく、好感が持てました。White Foxでアニメ化される作品は同じように思えます。コマ割や細かいセリフまで結構再現されていましたが、むしろアニメの方が分かりやすく作っていたかも。

そして、何よりこのお話を魅力的にしているのが、ココというキャラクター。美しく描かれたり、コミカルであったり、カリスマ性や、非情に冷酷であったり、情にに深かったり。声優さん含めて、魅力溢れるココのキャラクターをアニメという表現方法で非常に上手く描いていたかと思います。特にフフーフの所。

本当の意味での大人向けの良く練られたストーリー、最後の最後まで、原作を読んでいながらも楽しめました。

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19話「Pazuzu」

{netabare}
原作で最も好きなワイリ回「Pazuzu」アニメも最高でした。これは「ムジカ・エクス・マキーナ」「Dance with Undershaft」と並んで、ヨルムンガンド、最高のエピソードと言っていいかと思う。ワイリさんのあの笑顔のヤバさがなんとも、ノリノリのココに対して、どん引きのヨナ。そして戦闘もしっかり書かれていたのが好印象でした。
{/netabare}
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14-15話「「Dance with Undershaft」

{netabare}
アール編、これと、このしばらく後にあるであろう、ワイリ編「Pazuzu Phase」編が短編の中でも気に入ってるエピソードなのですが、アンダーシャフト良かったです。アクションそのものよりも、CIAの中のパワーバランスとそれを見失った時に起きる悲劇。それでも踊り続けるブックマン。ここら辺のキャラクターの建て方、ストーリーは、手に汗握る展開。アール亡き後の復讐劇。ブックマン、ココによるそれぞれの追悼も見所ありました。ここまでで、最高にカッコイイ回だったと思います。
{/netabare}
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1話 「ガンメタル・キャリコロード」

{netabare}
今期、個人的期待度の高い、ヨルムンガンド。原作組ですが、期待以上の出来でした。1話アバンから、象徴的なシーンと、我が名はヨルムンガンドのセリフからのスタート。期待を盛り上げてくれます。今回は、ヨナの加入から、ココのいくつかの顔をみせて、キャラの大まかな紹介です。ヨナ視点からの原作より客観的な見せ方です。

そして、ドンパチはなかなかの迫力でした。これはアニメ化した甲斐があったところ。もう一つアニメ化で楽しみだったのは、声が入ったココ。御前の声は軽くてどうかなと思っていましたが、エキセントリックさを上手く表現していたかと、ドスを効かせる所は、もう少し迫力あってもよかったかな?でも、原作以上に、ココというキャラの可愛らしさと魅力が出ていたと思います。

キーであるココのキャラも際だっており、脚本も演出も良かったかと。ストーリーは原作の良さがあります。これは視聴継続。
{/netabare}
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視聴前レビュー

{netabare}
ヨルムンガンドとは、北欧神話に伝わる、ロキとアングルボザにより生み出された、巨狼と死神を兄弟にもつ世界を飲み込む蛇。神に対する驚異。

五つの陸を食らい尽くし
三つの海を飲み込んでも
空だけはどうすることもできない。
翼も手も足もないこの身では

我は世界蛇
我が名はヨルムンガンド

スタッフは、
監督 元永慶太郎 
脚本 黒田洋介
キャラデザ;中村和久
音楽;岩崎琢
制作;WhiteFox

刀語、シュタゲの今までのWhite Fox作品のメンバーを中心に、黒田洋介氏を迎えたという、布陣でしょうか?

ココと愉快な仲間達のキャストは

ココ 伊藤静
ヨナ 田村睦心
バルメ 大原さやか
レーム 石塚運昇
ワイリ 乃村健次
アール 小西克幸さん
マオ 四宮豪さん
ウゴ 勝沼紀義
ルツ 羽多野渉
トージョ 箭内仁

世界平和を願い、空を手にする為にココは何をするのか、PVでも少しだけ表現されていましたが、現在10巻まで発売されていますが、何処までやるのでしょうか?楽しみです。
{/netabare}

投稿 : 2012/12/30
閲覧 : 364
サンキュー:

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