こまたち さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
スペースノイドの真の解放と人類の革新
1973年放送のガンダムシリーズ第一作目
全43話
大人になってから改めて見直すとまた味が違いますね。幼少のころは登場メカの格好の良さや戦闘シーンばかりに目が行ってましたが、今また見返してみると登場人物の情緒の変化だったり各々の哲学がどのようなものかについてよく考えさせられます。
ストーリーは他のガンダムシリーズと比べると圧倒的に分かりやすい。冒頭ナレーションが良い仕事をしてくれています。キャラクターの心情変化についても違和感なくおそらくはそうなるのだなぁと共感できます。
アムロのニュータイプ覚醒時期から合理的な心情理解がなかなかに困難になりますがそれもそのはず。だってニュータイプってきっとそういうものですから。
非常に直感的な、ともすれば自己完結的表現が多いですがそれがニュータイプの”直観”であると読み取れる旨い描写であると個人的には思っています。
傑作であることは間違いないですがそのぶん残念な点も多めです。
顕著なものを挙げると、例えばオデッサデイなどの大規模作戦の描写不足による全体的なあっさり感だったり、キャスバルとセイラの過去についての描写が不十分なゆえにシャアという人物についての理解や感情移入があまりできなかった点です(のちにORIGINによって補完はできますが)。それ以外に関しては概ね可。作品全体の問題としてはリアリティーが少々欠如しているぐらいです。
以上、20代から見たガンダムでした。
この作品に関しては年代性別問わずどんな方にもオススメです!
備考:・お気に入りのMSはグフ
・好きなキャラクターはギレン閣下
「圧倒的ではないかわが軍は」「あえて言おうカスであると」など
よくあるパロネタはこの人から。
・宇宙世紀(ガンダム内の年号)を理解したうえで視聴するのがおすす め。0083というガンダム作品の最後のDVD付録に「宇宙世紀余話」
というものが収められておりそれが作品理解を助けてくれます。
またガンダムORIGINという最近の作品から見始めるのもおすすめ。