「百錬の覇王と聖約の戦乙女(TVアニメ動画)」

総合得点
60.5
感想・評価
303
棚に入れた
1244
ランキング
5841
★★★☆☆ 2.7 (303)
物語
2.4
作画
2.7
声優
3.0
音楽
2.8
キャラ
2.7

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ネタバレ

どどる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

知識無双系

テンプレの転生ものにしてはかなり楽しんで見てます。

文明建国SLGではなじみのある、「あなたは戦乱絶え間ない地方の領主です。周囲の敵を倒し、あなたの王国を拡張してください」というところからのスタート。
歴史ものがちょっと好きな私にとっては主人公の考え方が馴染みやすく、細かい部分で加点できてなかなか楽しいです。

上澄みすくっているだけではありますが、アニメの主人公に与えられてしまいやすい「勇敢」「正々堂々」といったキャラクター性を持っていないのは、この系統のアニメの主人公としては特筆するべきことです。
戦争ものの軍師キャラが「正々堂々戦いたい」とか口にした瞬間に私の怒りはマックスになります。
そのへんはセオリーおさえていて、安心して見れています。

早いところだと終わったようですが、アマプラで観ているとまだ11話。
{netabare} 「大将が前線に出てさえいれば」っていうのは豊臣秀頼、徳川慶喜の例で日本史にかなり強いイメージで残っているところですし、日本の歴史ファンタジーっぽい終盤の盛り上げかたです。
三段撃ちとかは教科書通りってかんじでちょっとダサさかったですが、歴史を踏まえた上でifの方をやる、というのは良い意味で教科書的です。

大将が前線に出るエピソードではナポレオン軍団のセリュリエ将軍などもありますが、銃と大砲の時代に年老いた指揮官が兵卒の十歩前を走ることが、軍事行動において大きな意味を持ったことは確かなようです。
乃木将軍のように前線好きでほとんど死に場所探しを急いでいるかのようなというエピソードもあります。
そういえば銀河英雄伝説でもどの指揮官は後方前線前線後方と、よく指揮官の性格の単純化に使っていました。
とかく「指揮官と前線」というのは単純ながら奥深いです。
{/netabare}

最終話視聴。
全体的に描写不足だし安っぽいしヒロイン多すぎてテンプレ台詞喋る以上の描写がないしとこのへん許せない方多数かと思いますが、私にとっては「地雷になるポイントがなくまあまあ楽しくみられる下らないアニメ」として安心して見られるまずまずの優良株でした。

投稿 : 2018/10/16
閲覧 : 352
サンキュー:

6

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