退会済のユーザー さんの感想・評価
4.5
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
誰かと一緒にいる幸せ
クラナドは人生の縮図とはよく言ったものですね。
家族の暖かさや辛さ、幸せや苦悩、生きていく幸せってなんだろうと考えさせてくれます。
一番強く感じたことは人は繋がってなくちゃいけないってことです。
お金がないと不幸になる。でもお金があっても幸せにはなれない。
誰かが一緒にいて、家族を恋人を子供を純粋に、人を愛していれば必ず誰かと一緒にいれる。もっと人を好きになろう。もっと人を大事にしよう。きっと幸せになれる。
人の幸せはお金や容姿や性格では決まらない。バランスが取れている。
傷ついたことの無い人間には人を思いやることができるでしょうか。
絶望を知らない人に人を元気づけることができるのか。
お金があって、円満な家庭があって誰からも好かれて、傍から見ると幸せかもしれません。
人は慣れます。幸せは主観です。
はじめから満たされていてもそれを幸せとは感じる心は中々養われない。山があって、谷があって初めて幸せを感じることができるですよ。
お金は大事です。無いと必ず不幸になります。大事な人を守るために、働きましょう。
お金を稼ぐことに幸せを感じるひともいるでしょう。仕事で昇進すること、人の上に立つことが幸せかもしれません。でもいつの時代も、長い時間、人は人といる為に色んな知恵を絞り、繋がる方法を考えています。きっと一番人が幸せを感じることができるからです。
幸せを感じ方は人それぞれ。でも一人で幸せになる人は絶対にいません。バランスは大きな流れの中でとられるんです。
お墓には何ももっていけない。幸せだったって思える人生にしたいものですね。
普段何も考えない自分にもこんなことを感じさせてくれるお話です。
EDの団子大家族は反則じゃないだろうか・・・
***以下雑談
身につまされる思いもあります。
高田屋さんは10数年付き合っていた彼女がいました。高校生からの付き合い、大学は別でしたが同じ県に行き卒業し、同棲し、きっとこのまま結婚するのだと思っていました。
お金はなかったですが1ルームの部屋に2人、夜中に散歩したり、本当にくだらないことで喧嘩したり、小さな幸せを積み重ねて。
そろそろ結婚を考えていたある日のこと、両親に借金があることが突然わかりました。
きっかけはTさんのことを気にした相手の父親が、両親について調べたこと。調べたといっても聞いて回っただけのことです。見栄っ張りだった高田屋さんの親は借金のことを誰にも言わず職場でも借りて返していなかった。それが伝わった。
当然猛反対をくらい、両親同士は完全に敵対関係に。2人で駆け落ち同然、他の町に逃げて、結婚しようとしました。長男と跡取り娘。婿養子をとることが絶対だった彼女。
2人はそれぞれの町を捨てることはしませんでした。ただ今作のように2人で生きていくことは選べませんでした。そこで2人のお話は終わりです。
あの時、違う道を選んでいたら幸せだったのか。それはわかりません。
でも小さな幸せを感じて、その積み重ねが大きな幸せなんだと感じていたのも事実。
一緒にいれた幸せ、同じように感じていっぱい泣いていっぱい笑って。
そんな気持ちを思い出させてくれました。
きっと誰もが似たような経験を、大事な人に出会って一緒にいることができた幸せを感じさせてくれる。だからこそこれだけ共感されるんでしょうね。そこにある幸せは中々手に入らないものなのかもしれません。
8/26何週目かの視聴で追記