ヒタギ さんの感想・評価

4.0
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態：観終わった

いい作品ですね

ジャンルとしてはＪＫ青春物になりますが南極という非日常の世界が
舞台ですので、正確にはJK冒険青春物と言った所でしょうか。

まず1クール作品でメインキャラが4人配置というのが
丁度よいベストな人数です。

4人の属性は
マリ　天然で天真爛漫、オーソドックス系の主人公キャラ
報瀬　芯があり一本気、物語の根幹に関わる影主人公キャラ
日向　運動活動系の元気ポジションキャラ
結月　生真面目な優等生ポジションキャラ

となりますが
これが3人だと物足りない、5人だと少し多い、で前半はめぐみが
絡んでくるので実質4.5人だったという絶妙の塩梅です。

これは全くの推測なのですが、移動の場合など座席、簡易2段ベット
の絡みで2人、2人と人が焙れない(物理的に1人仲間外れが出ない)
ので4人がベストと判断した面もあるのかなと感じました。

この作品の魅力って多くの人が語る通り沢山あるのでしょうけど
企画と脚本の力が大きかったんじゃないかと思います。

女子高生と南極という組み合わせはやはり気になりますし
視聴してみようかという気持ちが大きくなります。

ストーリーも例えば日向と元部活メイトの件は普通だったら
最後には仲直りするのが定番であり角が立ちません。
しかし傷付けてきた相手と無理に和解しなくていいんだよと
正攻法でない答えを持ってくるあたり何やら一味違い心に残ります。

主人公、影(裏)主人公の件について
体裁上はマリが主役ですが、作品の肝となる鬱ドラマは
報瀬が握っており光と影の2面性を帯びた重層的な構造
となっています。
これは光のまどかが主人公だけど実質、影のほむらの物語という
まどマギでも使われている手法であり作品に深みを
もたせる魅力の一つになっているのではと感じます。
（その構造で言えばゆるキャンも近いかも）

笑い有り、涙有り、感動有りの心に残る素敵な作品でした。