Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
累計発行部数2200万部を誇る人気漫画のアニメ化プロジェクトの顛末は…?
この作品の原作は未読です。
完走して思うところがあったのでwikiをチラ見したら、色んなことが分かりました。
タイトルにも記載しましたが、本作品は1996年から2000年まで週刊少年ジャンプに連載され、累計発行部数が2200万部という超がつくほどの人気作品のようです。
しかも、私は未視聴ですが1999年には「仙界伝 封神演義」というタイトルで、2クールの作品が放送されていたようです。
従って、本作品は2度目のアニメ化作品ということになります。
何故20世紀の作品が、今再びアニメ化されたのかは分かりません。
ですが放送される作品が面白ければ、時期をとやかく言う必要は無いと個人的には思います。
本作品のあらすじは以下の通りです(wikiより)
今から3000年前の古代中国、殷の王朝時代。第30代皇帝紂王は文武共に優れた名君であった。
しかし邪心を持つ仙女の妲己を皇后に迎えて以来、彼女の怪しい術に惑わされ、かつての賢君は見る影も無い抜け殻になった。
悪政を続ける紂王と妲己によって国は乱れに乱れた。
そこで仙人界崑崙山の教主元始天尊は悪の仙道を神界に封じ込め、革命による新たな王朝を作る計画「封神計画」を弟子の太公望に実行させることで物語が動いていきます。
公式HPのイントロダクションに記載されている内容もほぼwikiと一緒です。
普段レビューを書く際、特別な場合を除きネットの情報をそのまま引用することはありません。
ですが、今回は敢えてあらすじの一部を引用させて頂きました。
その理由…
この作品から受ける物語に関する情報が他の作品より少なく印象に残りずらかったので、思い返してもストーリーが浮かんでこなかったからです。
私自身、こんな経験はこれまで殆ど無かったので逆に不思議でした。
そのためレビューで先述した「思うところがあって」調べた訳です。
色々調べてみて感じたこと…
私見ですが、放送に至るまで相当「産みの苦しみ」を味わった作品だったのではないでしょうか。
物語の一場面、或いは一シーンから受ける印象は決して悪くありません。
豪華な布陣の声優さんは良い仕事されていますし、作画だって大きな崩れは無かったと思います。
そう…物語の長さ的に2クールでは全然足りなかったのではないでしょうか。
そうじゃなければ、物語の大幅カットによる構成の破綻(とネットには記載されていましたが…)は起きないと思うんです。
どうして無理矢理2クールに押し込んでしまったのでしょう…?
物語の設定自体も面白いので、原作に忠実に物語を重ねていればそれなりの高い評価を貰える作品だと思うんです。
週刊少年ジャンプで4年間も連載した作品なんです…
そもそも面白くない訳がありません。
私の様な原作未読組は、正直置いてけぼりを食ってしまいましたが、原作既読組はどうなのでしょう…?
きっと物語の展開は理解できるのでしょうけれど、それと評価は直接繋がらないような気がします。
業種に限らず、仕事には「引き時」があると思います。
だから我々は案件を定期的にステアリングし、Go/Stopの判断や方向性を確認しながら進めています。
そして「引き時」はたった1回ということは稀で、恐らく何度かそのチャンスは巡ってきているんです。
大切なのはそのチャンスを見逃さないこと…
そしてそのチャンスで必要なら大きな舵取りを英断すること、が仕事を大きく失敗させない基本だと思います。
恐らくこの作品の企画段階でも、感づいた人はいらっしゃったような気がします。
まぁ、テレビの放送枠の制約など大人の事情もあるのでしょうけれど…
オープニングテーマは、Fear, and Loathing in Las Vegasさんの「Keep the Heat and Fire Yourself Up」と「Treasure in Your Hands」
エンディングテーマは、やなぎなぎさんの「間遠い未来」「無形のアウトライン」
2クール23話の物語でした。
アニメーション制作はC-Stationさん…
冬アニメで「ゆるキャン△」を手掛けられたのが記憶に新しいです。
厳しい業界とは思いますが、勿体無い作品を減らすのは、この仕事に携わっているプロの責務だと思うのですが、「ゆるキャン△」は評価高かったですし…
アニメ制作の難しさを実感した気がします。