ようす さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
「私立リリアン女学園。ここは、乙女の園。」
百合作品だとか、名作だとか、
たくさん噂は耳にしていた作品。
4期まであるうちの、
まずは1期を見ました。
最初は、名作だというフィルターがあるから観れるかな…と
思っていましたが、次第にこの作品の空気感に引き込まれていました。
見ていると上品になれる気がしますw
全13話です。
● ストーリー
私立リリアン女学園高等部。
名家の令嬢が集う、正真正銘のお嬢様学校。
ここには“スール”と呼ばれる制度があり、
指導役となる上級生が下級生と姉妹になる。
1年生の福沢祐巳(ふくざわ ゆみ)は、
憧れの先輩・小笠原祥子(おがさわら さちこ)にスールに指名された。
嬉しい気持ちがある反面、
自分が指名されるはずがない…と揺れていた。
大好きな先輩だが、知れば知るほど、
自分から遠い存在であることを実感してしまう。
スールになると、下級生は上級生の事を“お姉さま”と呼び、
そばにいることができる。
ただの先輩後輩以上に親密な関係となります。
さて、本作品を見ていて、今さらながら
「“百合”の定義とは?」と気になったので、調べてみました。
↓↓↓ wikiより引用 ↓↓↓
『百合は、女性の同性愛のこと。
また、それを題材とした各種作品。
作品の場合、女性同士の恋愛だけでなく
恋愛に近い友愛や広く友情を含んだ作品も百合と言うことが多い』
うーん、この作品は間違いなく、百合ですねw
女子校独特の雰囲気だとか、
スール制度によって特定のペアが密接な関係であることだとか、
お嬢様学校特有の「ごきげんよう。」などの言葉遣いだとか、
そういうものが百合らしい雰囲気を作り上げているのではと思いましたが、
後半からは結構がっつり恋愛描写も入ってきましたw
私は特別百合というジャンルに関心はありませんが、
(むしろ、あまりに行き過ぎると苦手です。)
この作品では、
嫌な感じはしませんでした。
なんというか、文学的なんですもの。
だからいやらしさは感じませんw
≪ 恋をすると… ≫
相手の気持ちがわからない時には不安になったり落ち込んだり、
通じ合えた時にはとても嬉しい気持ちになる。
そんな、揺れる恋心がたくさん描かれます。
スール(姉妹)という関係を越え、
まるで恋人同士のようですw
もちろん、
ただの姉妹のようなスールもいるのですけれど。
片思いに悩む生徒がいたりと、
そんな存在がまた、恋の話を盛り上げます。笑
● キャラクター
登場人物や相関図は慣れるまで理解に時間がかかりましたが、
自然とわかってきます。
名称が難しいので最初は苦しいですが、我慢ですw
生徒会である山百合会(やまゆりかい)の幹部、
紅薔薇(ロサ・キネンシス)、
白薔薇(ロサ・ギガンティア)、
黄薔薇(ロサ・フェティダ)の3人とその妹を押さえられれば、
かなり相関図が見えてきますので、
これから見る人は頑張ってください。笑
ちなみに祐巳は
ロサ・キネンシス・アン・ブゥトン・プティ・スール
(紅薔薇のつぼみの妹)と呼ばれますw長いwww
祥子はロサ・キネンシスの妹であり、
主人公の祐巳は、ロサ・キネンシスの妹の妹にあたります。
お金持ちな家のお嬢様なオーラがプンプンする祥子と、
お嬢様学校の中では庶民に近そうな祐巳。
お似合いとは言い難いですが、
いいコンビだなとは思います♪
ちなみに私のお気に入りは、
1年生の由乃(よしの)です♪
しっかりはっきりしている由乃が、
わかりやすくやきもちを焼くのが可愛かった♪
● 音楽
【 OP「pastel pure」 】
【 ED「Sonata Blue」 】
どちらも音楽のみで、歌はありません。
OPの主旋律はフルートの音色が美しく、
EDの主旋律はサックスかな?
2曲ともとても優雅な気分になれる曲です(*´ω`*)
● まとめ
なんだかんだ、目が離せずに引き込まれました。
これはこの作品でしか味わえない空気ですね。
安全な鳥かごに囲まれた、
幸せな世界のように感じました。笑
真面目でシリアスな雰囲気の本編に対して、
真面目な口調でおふざけしている予告も見どころですよw
パンチがありますw
物語の行く末が気になるというよりも、
この空気にもう少し浸っていたいので、
2期も観ようと思います^^