lll1 さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
スティーヴン・ディレイン
NETFLIXにて視聴。テレビ放送版と違ったりするのかな。わからないけど。
久々のテレビアニメ新作の感想。
まず、良いところから。第5話のコールドオープンの演出が凄く良かった。兵士たちが砂埃が舞う中を進んで行くんだけど、不気味な音楽が映像に合っていて、画面に引き込まれる。あのシーン、もっと長くてもいい。
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の「ブレードランナー2049」によく似てた。模倣かもしれないけど、高演出なのはやっぱり良い。あの演出の水準が前編に渡って続くアニメ作品を観てみたい。
CGを使って会場とかを立体的にして、カメラをぐるぐる回して撮ってたのが良かった。私は映像ファンなので、カメラワークを結構気にする。
アニメ作品だとなかなか動かない。アニメーションは動いていてもカメラは動かない。せいぜいパン程度が多い。個人的に動いてると興奮する。
声優は良い人集めてました。雰囲気を壊すような人はおらず、作風に合った声を持つ人を起用していた。斎藤士朗がメインキャラクターはなかなかないと思う、演技微妙なところもあったけど。木下浩之とか、田村真、多田野曜平、浦山迅、良い人ばかりだった。
個人的に村瀬迪与が、こんな演技も出来るのかと感心した。リトルウィッチアカデミアのスーシィと同じ人とは思えなかった。
脚本はそこそこ良かったと思うんだけど、構成に疑問を持つ。これから起こることを先にを映してから、一回に過去のシーンを映した後に、現在に戻る。わざわざこんなことを何回もする必要があるのか。割とその事実を知った上で、観ても全然良かったと思う。その方がキャラクターの関係性に興味深さが増す気がする。
キャラクターとそのデザインについて。ラスボスの勇利が全然魅力的に見えない、アラガキとかペペ、バロウズとかのがキャラクターデザインにおいては魅力的だったかなと。
あと、白都ゆき子。あのダサい髪型と服はなんなんだ。全くもって魅力的ではない。服とか髪型を毎回変えるだけでも、結構違うと思う。勇利と白都ゆき子が、魅力がないもんで、最後の方も盛り上がりに欠けた。アラガキみたいにしっかり描くことが出来ていたらよかったのに。
であとラップ。一回目のシーンは良かったと思うけど、3回目のサチオが急に歌いだすのは意味が分からなかった。不自然過ぎるとスタッフは思わなかったのか。
第1話~第3話ぐらいまでやってたけど、軽快な音楽流すのは止めて欲しい。この作品のジャンル、コメディじゃないだろ。アクション,スポーツ,ドラマだと思う。
誰が流す音楽を決めているのか、誰が作曲家にそのような音楽を要求できるのかとかが、不勉強なもんで良く分からない。音響監督でいいのかな?監督?演出?
音楽はめちゃくちゃ重要だと思っているので、調べます。
軽快な音楽を流すのは、結構多くのアニメでやってる。別にジャンルがコメディならそれでいいけど、違うのにコミカルな雰囲気にする曲を流すのは意味不明。
ちょっとネタバレ。
{netabare}
ジョーが試合に勝つんだけど、なんかあっさりしてて盛り上がらない。単純に殴り合ってるシーンも短い。アラガキとの闘いは、本当にしっかり描いてた。一番アツかった。
{/netabare}
最終評価は 6 / 10点です。
タイトルの「スティーヴン・ディレイン」はイングランドの俳優です。
HBOの「ゲーム・オブ・スローンズ」でスタニス・バラシオンという役を演じています。
その吹き替えを担当しているのが多田野曜平。
今作のメガロボクスで、ミヤギを演じてます。
このミヤギのキャラクターデザインがスティーヴン・ディレインにカットによってはめちゃくちゃ似ていた。
それだけです。