RFC さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
勘違いと勘違いが交差する時、新たな勘違いが始まる
最近精神的に病んできたので、バカ話が視聴したいと思い
なかなか面白いと評判のこの作品をチョイス。
原作未読。
【作品概要】
ゲーム好きなゲームオタク男女5人+1(割と一般人女子)が織りなす
ラブコメです。ゲームに関してはさらっと絡んでる程度で、
あくまでラブコメです。
【作品に対する感想】
いやー、笑わせてもらいました。
ゲーム好きもほどほどの人も、コメディ好きならお勧めですね。
ゲームに全く無関心な人は、引くかもしれません。
1)物語
「すれ違い」「勘違い」は少女漫画でもガチな恋愛ものでもラブコメでも
古典的な手法です。
しかし、それを超高速で濃密に展開させるとこうまで笑えるのかというほど笑えます。
また、亜玖璃とゲーム同好会との合宿での会話はなかなか興味深かったです。
しかし最後の終わり方があんまりだったので、若干減点してます。
DVD7巻を検索してしまいましたよ!
2期があればまた視聴したいですね。
2)作画
OPは懐かしのゲームのパロディがいっぱいで爆笑でした。
特にゾーマが酷過ぎて(褒め言葉です)。
あと顔芸が凄いです。
ヒロインだろうが遠慮なしです(笑
3)声優
鳥海さんかと思いきや全然知らない人でした。
たぶん若手の方ばっかりなんでしょうが、全然遜色ないですね。
4)音楽
FCの音源ぽい効果音を入れたりで、なかなかつぼを押さえてると思いました。
ただ、あの頃の音を知っている世代といえばかなりのおっさんのはずで、
一体ターゲットはどこなんだ?とも感じました。
5)キャラ
良いキャラ揃ってます。
主人公以外…
①雨野景太
ダメダメ主人公・・・。
途中フォローのように彼の魅力が語られるところがありますが、
到底平均値にも満たない残念な人です。
一言でいうとパッとしない…パッとし無さ過ぎな人です。
まあ、後半はそれなりに成長してマシになってますが。
強いていいところを挙げるとすれば、ラブコメにありがちな
超鈍感野郎ではなくちゃんと{netabare}天道Loveを表明したところですかね。{/netabare}
②天道花憐
表向きは文武両道で美人のパーフェクト高校生ですが、
ヘビーゲーマーな一面を持ちます。
やることちゃんとやっててゲーム好きということで魅力的です。
ほにゃんとした表情が激カワです。
この娘、好感が持てます。
③上原祐
クラスのリーダー格で、ヘビーゲーマーだった過去を持つ。
もともとパッとしないオタクだったのが「変わりたい」という思いで
自分を変え、リーダー格になったことが彼の魅力です。
こやつ、好感が持てます。
④亜玖璃
ギャルっぽいアホの子…と悪し様に言うとそうなるのかもしれませんが、
上原に好かれたい一心から、パッとしない自分を変える選択をし、
努力した子であります。また、物事を色眼鏡で見ないで
ちゃんと自分の目で見たうえで自分の価値観で判断する事ができる娘です。
この娘、好感が持てます。
⑤星ノ森千秋
ぼっちの根暗ゲーマー。
ただし彼女は作中唯一ゲームの作り手でもあり、
産みの苦しみを知るキャラです。作り手はそれだけで魅力的です。
彼女もあることをきっかけに自分を変えようとしていきます。
この娘、好感が持てます。
⑥星ノ森心春
千秋の妹でエロゲーマーの高校生。
って、18禁ですよーって突っ込みは無粋ですかね。
この娘の性格でエロゲー大好きっていうのは
かなり無理があるのではと思ってしまいます。
というか、エロゲー好きな女子って実際お会いしたことが
無いんですが、いるのはいるんですかね?
6)好きなシーン
{netabare}
①亜玖璃と上原の馴れ初め
亜玖璃の告白の理由。
二人の過去の心境がしっかり描かれており
見てる方が恥ずかしくなるラブコメでした。
この二人、ええですわ。
②天道花憐BeforeAfter
恋は盲目といいますが、これはひどい劣化で爆笑。
見てる方が恥ずかしくなるくらいの豹変振りでした。
こういうところも可愛げありますね。
③5者5様 景太の告白にまつわる妄想劇
なんでここまでややこしくなるねん
と突っ込まずにいられなかったです。
あまりに複雑になりすぎてスピードについていけませんでした。
勘違いが勘違いを呼ぶ物語の集大成。
最後にタイトル改変したところはGJでした。
④地獄の人生ゲーム
もう何もかもが酷過ぎて爆笑。
絶倫夫婦ベッド壊し過ぎ(笑
こういったアナログなゲームも含まれてるんだと感心。
⑤コンビニに行く千秋
女子高生があの恰好で外を出歩くか?
というほどひどい恰好でうろちょろ。
身だしなみに全く気を遣ってなかったことが
リアリティの面でGJでした。
他にもとびっきり可愛い服といわれて「あれかよ」というのが
ありましたよね。
{/netabare}
7)不可解なところ
{netabare}
どうもしっくりこないのが主人公雨野景太にベタ惚れした天道花憐。
いや、惚れたはれたは人それぞれですので、
「そこ突っ込むところ違う」と言われるかもしれませんが、
あまりにダメダメな人が異性にモテモテだったりすると
ご都合主義に感じてしまいます。
何か一つでも突出した魅力があればまた別なのですが、
私の感覚からすると雨野景太はとてもそうは見えません。
{/netabare}
8)ゲームの価値について
①ゲームの価格について
作中亜玖璃が「高い」と言っていますが、私は逆ですね。
作る側のコストで考えると
昔と違ってCGをガンガン使い、音楽もオケを使っていたり、
品質管理やら余計なコストもかかり、逆にあの価格に
よく抑えているなと思うくらいです。
また、趣味・娯楽への費用と考えると、
5000円前後で、数カ月以上遊べるわけです。
比べて例えばゴルフ。道具をそろえるだけで数万円以上楽にかかり、
1ラウンド遊ぶのに1万円前後吹っ飛びます。
練習に行く費用もそれなりにかかります。
コスパで考えるとゲームはかなりいい娯楽ではないかと思います。
②ゲームをする意味
作中亜玖璃が「人生食いつぶしてるだけ」と言っていますが、
ここは微妙ですね。娯楽として気分転換、リフレッシュできていれば
それでいい気がします。
ただし、その時間を自己研鑽などさらに有意義な時間に
使った方がより建設的だとは思います。
③DLCについて
作中亜玖璃が「ゲーム内の衣装を買うくらいなら
現実の衣装を買った方がいい」と言っていますが、
これはその通りだと思います。
実体のないものにリアルマネーを投資するかといえば
あまり意味があるとは思えません。
しかし娯楽として考えると、それで満足度がさらに上がるのなら、
多少はアリかもと思います。
ただ、DLCが無いと物語が完結しないとか、クリアほぼ不可能とか
そういうのは「違うだろ」と思います。