kooodain さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態：観終わった
作画が桁違いのレベル。それだけでも見る価値あり。
ただしいろいろな人が書いている通りお涙頂戴アニメ感はあります。
しかも問題なのは主人公に感情移入がし難いという点です。
✘感想を見てからこの作品を見ようと思ってる方へ✘
第3段落から見方のアドバイス？がありますので是非そこだけはお読みください。
感情を理解していない主人公の少女が手紙を代筆する仕事を通して感情を理解して行きます。
それによって過去にあった様々な出来事や相手からの発言の意味に気づいていく。
様々な出会いで感情を理解し感情が表に出るようになって行く。
そして感情を理解していくことで代筆の能力も高くなっていく。
というような単純な成長物語として私は見ていました。
お涙頂戴アニメだと思っていましたが案外そんな事はかったです。
誘発させようというシーンは多々ありますが何せ主人公に移入し難いのでｗ
なので感情を理解できない少女が成長していく物語として見ることをお勧めします。
見る事前の心持ちというのは作品を見るに当たってかなりの影響があります。
その作品が面白いかつまらないかまでそれによって変化してしまうのです。
ですので泣ける作品としてではない様に見て欲しいと感想を読んでいる方には伝えたいです。
感情を持たない少女が代筆を通して成長し過去と向き合い理解していく成長物語。
そして作画が今までの比にならない程に綺麗なアニメ。
その様な心持ちで是非見て欲しいと思います。
泣ける作品としての心持ちは排斥して見て欲しいと進言致します。
そしてストーリーは後半になるに連れて動きが大きくなっていきます。
それもそのはずで感情を最初は理解していないのですから…。
淡々と前半何話かは進んでいきます。
ですがある時期から感情を多少理解できるようになっていきます。
そして最後には……『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』になります。
ですので見ようと思った方は是非最後まで見てください。
それだけの価値はある作品だと私は思っております。
あとどうでも良い事ですがProductionIGが作ってると思っていました。
こういう作品と美麗な作画はあそこが得意そうですのでｗ
なんと驚きの京アニでした。
京アニアニメは当たり外れが大きいと思っております。
ですが作画の通り京アニ感は皆無ですので信者も嫌悪してる方も気にせず見てください。
▼物語の評価
前半がその設定上淡々と進んでいくのでそこでだるくなる人もいるかも知れない。
前半は特に少し大人向けというか文学的な感じに作られている感じが多少あります。
ですので淡々と、静かにシナリオは進んで行きます。
そこさえクリアできれば後はもうどんどん進んでいき面白さは増していきます。
どんなアニメもそうではありますが最後まで見ないとその価値は図れません。
あと作品の設定上、観察者として見るのが良いでしょう。
▼作画の評価
何も言うことなし。
今までの他の作品の比にならない超々ハイレベルの美麗作画。
私はBDでしたので更に磨きがかかっているかも知れませんが。
▼声優の評価
こちらも言うことなしです。
主人公の声優さんは知りませんが、とてもよく似合っていました。
収録も大変だったんじゃないかなと……勝手に想像していますｗ
声も透き通った声の中に幼さがあり特徴は薄いですがとても綺麗な声でした。
もちろん他のキャラの配役や演技も全く問題なかったです。
▼音楽の評価
OPEDを全話聞きたくなる程には作品に合っている良い曲でした。
曲自体も多分いい曲出会ったと思います。
EDの茅原実里さんの声も合っていましたがただ一つ難点が。
あの癖のある発声部分だけは除いてほしかったです。
これで伝わるのかな…分かる人はわかると思います。
それ以外の普通の発声の部分はとても神秘的で素晴らしかっただけに惜しいです。
OPは特に言うことは無いです。EDの方が作品によく合いいい曲だったと思います。
BGMは全く気にしていませんでしたが一点だけ。
最終話近くのシーンでBGMか挿入歌がセリフと相克を起こしている箇所がありました。
これは音楽演出として致命的です。
特に雰囲気を大事にするこの様な作品では絶対にあってはならないミスです。
ですのでこの点における減点は非常に重く大きいです。
▼キャラの評価
感情移入できるキャラはいません。
ですがその作品のその時代に合った人々がしっかりと作られています。
その点でいえばキャラの配置やキャラクターは良かったのではないかと思います。
あと過去の主人公は可愛いですし、今の主人公はとても綺麗です。
この作品のこのキャラが好きというキャラは全く居ないと思います。
ですがこの世界におけるキャラクターとしてはとても素晴らしい出来になっていました。
