ラスコーリニコフ さんの感想・評価
4.2
物語 : 5.0
作画 : 3.0
声優 : 5.0
音楽 : 3.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
異世界転生系に欠けていた冒険心をくすぐる作品
これ、笑えるくらい流行ったよね。
その理由について考えた事を書いてみる。
<ノケモノに火が付いた>
日本でアニメの話ができる人全てを
10人くらいで行う「飲み会」だとしよう。
全員が楽しめる浅い話では盛り上がりにくいので、
はっきり通じるのは6人ぐらいの話題が中心になり
残りの人はノケモノ感を持ち愛想笑いで付いていく。
異世界転生系が流行り出した後は特にそんな状態
だったように思える。
そんなところに「すごーい、たのしー」の二語で
話題に混じれるものが登場。それで残り4人に火が
付いたんじゃねーかな。
誰でも、見れば、分かる、そんな作品はほぼ無い。
そこに「すごーい、たのしー」を言えばノケモノに
ならない話が登場したら4人は飛び付くよね。
<笑いの面ではかなり深い作品>
化物語やキルミーベイベーを冒険物にした風
みなみけなんかもファンが二重構造になってそう
だけど、ケモフレは昨今のアニメ慣れしている人
でも内容のシュールさに笑える造りになっている。
闇設定部分が話題になっているのもよく見たけど、
ヒットした要因としては笑いを理解している人が
制作したってのが大きいんじゃねーかなーと。
6人はそっちの方で盛り上がれた。だから10人の
中にノケモノが出来ずに皆幸せになった。
<すごーい、たのしー!探検、冒険!>
異世界転生したとしてさ、一番したいのって冒険
じゃない?少なくとも俺は探検、冒険だよ。観光
だと言ってもいいかも。剣も魔法も必須じゃない。
でもさ、異世界転生系で楽しそうに冒険する事が
メインの作品ってほぼ無いんだ。
その隙間に、需要にケモノ達がスッと入って来た。
そして大爆発した。そんな感じじゃないかな。
よーし、書けた書けた。これで俺もノケモノでは
なくなったな!