ひさかた さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
挫折と再起。
スロースターターな作品である。
前半は日常パートが多く若干退屈に感じた。オカリンの厨二っぷりやキャラ同士の掛け合いは痛々しく感じることも少なくなかった。しかし小出しに提示される謎は興味深かったし、9話ラストの{netabare} 秋葉原が電気街になる{/netabare}シーンは引き込まれた。そして12話で一気に物語が動き出す。
{netabare} 個別にDメールを取り消す展開は{/netabare}若干ダレを感じる部分はあったものの、やはり後半の展開はかなり面白い。
キャラ描写も素晴らしい。オカリンの挫折から再起までが丁寧に描かれているため、感情移入できる。ツンデレヒロインのクリスもいい。彼女がオカリンを励ますために{netabare} 鳳凰院凶真のポーズを決める{/netabare}シーンが本当に好き。
そして22話から24話にかけての展開はこのアニメの真髄だろう。挫折を味わってきたオカリンだが、{netabare}その過程で絆が濃くなっていったクリスとの別れがある {/netabare}22話の展開は悲しかった。22話ラストからの特殊EDの流れはまるで最終回のようだったし、ここで終わっても作品として成立するんじゃないかと思えるほどだった。だからこそED後の急展開で残り2話のハードルが上がるのは必然だったわけだが、23・24話にかけてそのハードルを越えてくるのである。
23話はこのアニメで1番好きな回だ。これまでの挫折を経て再起に至るカタルシスは尋常ではない。{netabare}まゆしぃのビンタや未来のオカリンからのムービーメールによって希望を与えられたオカリン、そして鳳凰院凶真の復活という流れが最高に熱かった。作中屈指の名シーンだろう。最初は痛々しい厨二キャラだと思ってたのに、今は最高に格好良く見えるのがすごい。{/netabare}今までやってきたことを無かったことにしてはいけないという展開が良かった。
24話はものすごく感動した。 {netabare}最後のオカリンとクリスの再会に泣いた。{/netabare}
キャラの魅力と一点に収束するストーリーが素晴らしかった。シュタゲゼロが終わったらまた見たい。