なやかな さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
演出が残念
特に、戦闘全般と11,12話の駆け足が不満。
尺の都合か、原作の心理描写ややり取りは大幅にカットされ、どうにも肩透かしをされてしまった。
敵も味方も、みんな仲良く「獲物を前に舌舐めずり」しちゃうもんだから、動き回る→棒立ち→動き回る→棒立ちで、すご〜く間抜けな感じ。
AS同士の戦闘シーンが予算とかの都合で長く書かなくても、コクピット内を映して会話しながら戦闘、会話の終わりにトドメで戦闘も終了。そのまま次のシーンへ。とか、やりようはあったと思う。
棒立ちの姿見て、「射てよ!今!隙だらけだろうが!これフルメタだぞ!?」と。
{netabare}
特に演出を酷く感じたのはレーバテイン搭乗〜かなめとのカリーニンの会話
アルとの無機質だけどコミカルなかけ合いは殆ど無く、只々「とにかくつよいぞぼくらのレーバテイン〜」って感じで、フルメタらしさが全然ない。
TSRではしっかり出来ていたのに、、、
メリダ島脱出戦、サベージvsM9、ファルケvsコダール。どれも原作じゃ知恵を絞った戦いだったのに、「え?これで終わり?」ってくらい描写が薄い。
カリーニンもあれじゃあ「かなめの狂言にビビった小物のおじさん」になっちゃう。
絶望を口にするかなめ、それを止めるかなめ、止める声をを抑えつけるかなめの三者がせめぎ合って、心の底からの絶望を出せたからこそカリーニンは応じたのであって、あんなにイキイキした目の小娘に騙されたのでは断じて無い。
それぞれの声を入れてあげればカリーニンが譲歩した理由も説明出来るし、その後の心変わりだって盛り上がる。
というか、そんな演出してくれると勝手に期待してた。
原作からしてシリアスな話の連続ではあるが、全編通してシリアスに振り過ぎた結果、原作の「違う、そうじゃない」と言いたくなってしまうようなシーンがなくなり、ありふれたロボット物になってしまった。
「演出が残念」が感想
{/netabare}