Progress さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:今観てる
ブルームーン
ノブさんが輝きすぎだろJK
いやーそれぞれの階層ごとに相方が変わるような作品だと勝手に思っていたのですが、
レイチェルとアイザックが連れ立つストーリーとはね。
意外でした!
この作品の魅力はどこよ?って話になると思います。
ミステリアスガール、レイチェル「私を殺して」
殺されるのは嫌だなあ・・・という普通の感情と、逆行することを考えているレイチェル。
このレイチェルのミステリアスな思考、そこに惹かれますよ!
自殺ではダメというレイチェル。そこにある意味、この子の思考を考えることこそこの作品の楽しみ1!!
そして相方のアイザック、こちらも楽しい。こちらは読めないレイチェルの思考に振り回される側。
(鎌を振り回してレイチェルを困らせることもあるけど)
快楽的に、もしくは野生的に人殺しを楽しんでいたアイザックでしたが、
今まで出会ってきた、死を恐れる獲物とは全く違う反応、言葉を発するレイチェルによって、
少しずつ変化していっているように見えます。
「私を殺して欲しい」というレイチェルと「外に出られたら俺にお前を殺してやる」なアイザック、奇妙な協力関係。この終わりが気になります。
最終回に本当にアイザックはレイチェルを「殺してやる」のか、
それとも変化して別のエンドを迎えるのか・・・楽しみ2!
そして・・・儚げなEDが私は大好きです。
「上へ上へ墜ちる」
上にいくのは天国を想像し、墜ちるとは地獄に落ちるを想像する。
「私を奪ってよ 消えない罪に、消えない罰を」
罪や罰を「私」と考えているなら、レイチェルの被殺人欲求は、
罪を断ずるという意識や罪悪感から来ているとも取れる歌詞ですよね!
いや、もしくは「消えない」というフレーズが大事で、
自己の存在を他人に罪を与えることで死後も存在させようとしてる・・・?
だとするとかなりロマンチックかも?
「祈っていいですか」
信仰心や無力感の表れですね。この力のない儚げなレイチェルが形のないものによりどころを持っているをことを表現しているのではないでしょうか。
というわけで、歌詞については色々考えがいがあるとても良い曲だと感じています!
少しは魅力を伝えられたでしょうか?
原作を知らずに視聴していますが、雰囲気作りがしっかりしていて、かつ少年と少女の異質なコミュニケーションの中に普通の人間性を見出すことが、とても面白い作品だと思います。
EDでもキービジュでも出てるけど、「青い月」、よくない事のあわられか、幸運の兆しか・・・
不気味な夜の奇妙な関係の二人の一夜という雰囲気作りはバッチリですね。