まにわに さんの感想・評価
3.2
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
レトリック懸け
3話: {netabare}情報としては絵と道具立てに預け、それらに語らせることはしない。キャラの描写は表情に割き、説明的なことをさせず、キャラ同士の関係性を態度や言い回しで表す。
今話でいうと…
狩りで殺生が身近にあることを示し、乳離れしていないような甘えん坊だが、家族の死を乗り越えて兄に先導されて窮地を脱する。その兄も自分を庇って死んだと思っていたが、という状況。
ユーリィを心配して入れ立ち代わり訪れる仲間の気を遣った言い回し。恋煩いは口実かもしれないが、震えながらユーリィと向き合おうとする少女に、巻き込ませまいとするユーリィ。揺らぐ気持ちがありながらも、すでに大切なものに身を置いているという内容。それも当人の意思に委ねられていることを、上司の態度と言い回しで表す。
アクションが物語を潤滑に進めるだけの、上っ面の内容かと思ってたけど、見落としていただけなのかも。{/netabare}
結果、オカルト。
{netabare}正直に言うと、ビショップの目はわからなかった。
疑問点が多く、予想をもとにストーリーの理解を進めるのだが、予想が外れたり、疑問が解消されずに、しばしば困った。
終盤の、他はユーリィ待ちで、ユーリィ自身は赴けば匣が何かわかるものとして話を進めるが、観てる側には結局何かわからないままなのはよくない。
話をこじんまりさせたほうがよかったと思うのは私の好みだが、絵の出来がいいので歴史の裏でこんなことがあったというような話なのか(吸血鬼=優生思想、匣=科学、大戦の災禍前の時代背景)? 期待した話ではなかった。{/netabare}