@han_sekai さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
百合とポストサイバーパンク
変身シーンで「ええ……」ってなって以来、2年のブランクを経て完走。
攻殻GITSほどサイバーパンク的な問いかけ(自我とは?人間存在とは?)は強調されないし、攻殻SACほど現代の社会問題も全面に出て来ていないので、基本的には可愛い女の子がほのぼの百合百合しているアニメになっている。
ただ、シリアスな要素はさりげなく散りばめられていたので、むしろ攻殻よりも「わかりにくい」作品とも言えるかもしれない。押井さんの攻殻なんかは、キャラがテーマをほとんど喋ってくれるしね。サイバーパンク的な要素を楽しむためにはリテラシーを高めて鑑賞しないといけないかも。
時間軸的には攻殻GITSや攻殻SACよりも以前の話(義体や熱光学迷彩が開発途上)なんだけど、かつてのサイバーパンクにあったハイテクとスラムが混在した東洋的な街並みから離れて、それすらも覆い隠してしまったユートピアの世界が描かれているのは、たしかにポストサイバーパンクの世界だなと感じた。
項目別の評価としては、OP・ED曲、サウンドトラックともに音楽がたいへん優れていたと思います。